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京都府レスリングに貢献
岩野悦真氏(いわの・えつま=京都府レスリング協会会長、同志社大名誉教授)が死去

在りし日の岩野さん(1984年10月撮影)
在りし日の岩野さん(1984年10月撮影)

 2008年1月23日午後3時8分、胃がんのため長岡京市の病院で死去、75歳。京都府出身。

 同志社大在学中の1955年に全米レスリング選手権で優勝。64年東京五輪では全日本のコーチを務めた。71年に京都府レスリング協会理事長に就任し、98年から会長。日本レスリング協会顧問。

■王者育て、土台築く 岩野・京都府レスリング協会長死去

 世界に通じる選手を次々に輩出してきた京都のレスリング界。23日に亡くなった岩野悦真・京都府レスリング協会会長は、その土台を築いた功労者だった。関係者からは、同大レスリング部監督の傍ら協会の要職を長年務めた岩野さんの死を惜しむ声が続いた。

 「体を壊されたのは知っていたので、覚悟はしていたんですが…」。海洋高レスリング部の三村和人監督(47)は声を絞り出した。同大で岩野さんの指導を受けた三村監督は、1988年の京都国体に向けた強化のため85年、教師として網野高へ赴任。伊調千春らの世界王者や五輪メダリストを育てた。

 「国体に向けて尽力され、私に教員への道を開いてくれた。伊調らの選手も、岩野先生なしには生まれていない。日本のレスリング界に大いに貢献された」と恩師をたたえた。

 京都協会の川端正昭理事長(63)も「ずっと一緒にやってきて、大きな存在だった。予期してはいたが、ぼうぜんとなった」と悲しみをこらえた。

 北京五輪でもメダルラッシュが期待される日本レスリング界。三村監督は「一つの時代が終わったという思いとともに、遺志を継いで頑張らなければと思う」と冥福を祈った。

(2008年1月25日付け記事)