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Athens 2004 ~五輪語録~

京都新聞の「アテネ五輪」報道紙面から、印象に残った「一言」をつづります。

■女性スポーツを支援するNPO「ジュース」理事の小林美由紀さん

日本の女子サッカーが初戦のスウェーデンに1―0で勝ち、五輪初の1勝。大会全体の『女性の五輪』というムードに

「恵まれない中で頑張った、いう美談で終わらせては駄目」(8月12日・夕刊)

■女子サッカーの強豪、スウェーデンのリフォルシュ監督

初戦で格下の日本に敗れ

「驚くことは何もない。日本がいいチームなのは、私も選手たちも知っていた」(8月12日・夕刊)

■卓球・福原愛

日本選手権団の最年少、15歳で開会式に臨み

「きょうは開会式を思う存分楽しみ、あしたから卓球に真剣に取り組む」(8月14日・夕刊)

■柔道・谷亮子

大会前のケガが心配されたが、五輪2連覇の偉業を達成

「けがをして、常に新しい練習方法を考えてきた。けがをしないような練習は駄目。(私には)百通りの闘い方がある」(8月15日・朝刊)

■柔道・野村忠宏

柔道競技、日本選手としてそれぞれ初めての五輪3連覇を達成

「両手で正しく組んで正しく技をかける。高校時代まではその繰り返し。しばらくは勝てず嫌になったが、今それが生きていると思う」(8月15日・朝刊)

■ホッケー・安田善治郎監督

五輪初出場の女子、1次リーグ初戦で中国に0―3の完敗

「前を向いてやるしかない。五輪で必ず何かを残してみせる」(8月15日・朝刊)

■体操・中野大輔

団体総合予選の床運動で、9・725点の高得点をマーク

「自分は若いので思い切りの良さを出そうと思った。五輪にのまれることなく、自分の世界に入れた」(8月16日・朝刊)

■柔道・内柴正人

66キロ級決勝。スロバキアのクランツを押し倒すような形の小外刈で破り、金メダル。試合後に技の名称を聞かれ

「ウチシバ投げとでも言ってください」(8月16日・朝刊)

■水泳・北島康介

100メートル平泳ぎで、宿敵・ハンセン=米国=を破り、優勝候補の重圧をはねのけて金メダル

「気持ちいい。超気持ちいい」(8月16日・夕刊)

■サッカー男子・山本昌邦監督

一次リーグ第2戦でイタリアに2―3で敗戦。決勝トーナメント進出ならず

「ペナルティーエリア内の攻防に大きな質の差がある」(8月16日・夕刊)

■テニス・ナブラチロア(米国)

47歳、初の五輪でダブルス初戦突破

「最初のサーブのとき、これが五輪で最初のトスなんだ、と思った」(8月16日・夕刊)

■水泳・天野美沙

女子200メートル個人メドレーで予選落ちした高校生選手

「外国選手と泳ぐだけでびびってしまった。あれだけ練習したのに…」(8月17日・朝刊)

■バレーボール・吉原知子

イタリアに敗れ、初戦から2試合連続ストレート負けに

「自分たちの力がない。ほかのチームは何年もかけてチームをつくってくるが、わたしたちは1年。チームとして浅い」(8月17日・朝刊)

■体操・冨田洋之

男子団体総合で28年ぶりの金メダル

「ぼくたちで新しい日本を築きたいと思ってきた。新しい1ページを開いた」(8月17日・夕刊)

■体操・塚原光男さん

男子団体総合で金メダルの塚原直也の父。自身、体操で五輪の金メダルを5つ持つ

「直也にとって、わたしは父であり、コーチであり、ライバルでもあった」(8月17日・夕刊)

■水泳・鈴木陽二コーチ

男子100メートル背泳ぎで教え子の森田智己が銅メダル。かつて教えたソウル五輪金メダリスト鈴木大地と比較して

「大地がカミソリなら、森田はナタ。力強い」(8月17日・夕刊)

■柔道・谷本歩実

初の五輪で、すべて1本勝ちの金メダル

「きょうは負ける気が1度もしなかった。完ぺきな金メダル。周りの人が完ぺきにサポートしてくれた」(8月18日・朝刊)

■ソフトボール・宇津木妙子監督

カナダにタイブレークの末0―1で敗れ、1次リーグ1勝3敗に

「みんな迷っている。迷いの打撃。来たら、行くしかないのに…」(8月18日・朝刊)

■卓球・松下浩二

4大会連続出場、シングルス3回戦で敗れ

「代表のプライドをもって最後までプレーできた。でも、負けたことは悔しい。ラケットを置くまで努力し続ける」(8月18日・朝刊)

■ソフトボール・宇津木妙子監督

カナダにタイブレークの末0―1で敗れ、1次リーグ1勝3敗に

「みんな迷っている。迷いの打撃。来たら、行くしかないのに…」(8月18日・朝刊)

■ホッケー・森本さかえ

ニュージーランドに2―0で勝ち、歴史的な五輪初勝利

「本当は泣き崩れるぐらい喜びたい。でも、まだ次の試合がありますから(8月19日・夕刊)」

■水泳・ファデンホーヘンバント(オランダ)

男子100メートル自由形でシドニーに続く金メダル

「酔っぱらったような気分。シドニーとは比べものにならないほどだ」(8月19日・夕刊)」

■卓球・福原愛

シングルス4回戦で敗れ、8強ならず

「終わったなあ、という感じ」(8月19日・夕刊)」

■柔道・阿武教子

3度目の五輪で悲願の金メダル

「振り返れば、2度の試練があったから今がある」(8月20日・朝刊)

■柔道・ゼエビ=イスラエル

男子100キロ級で銅メダル。開会式で旗手。ミュンヘン五輪で、イスラエル選手11人がゲリラに射殺された歴史を背負う

「わが国にとってメダルは一大事。特別な瞬間だ」(8月20日・夕刊)

■水泳・柴田亜衣

女子800メートル自由形で金メダル。日本選手の女子自由形で、史上初の金

「コーチから慌てず、焦らず、あきらめずと言われて、それを頭の中で繰り返していた」(8月21日・朝刊)

■柔道・鈴木桂治

男子100キロ超級で金メダル。決勝はトメノフ=ロシア=を鮮やかな小外刈りで破る

「勝ちにこだわった。緊張というより、わくわく感が大きかった」(8月21日・朝刊)

■水泳・中村礼子

女子200メートル背泳で銅メダルの遅咲き22歳。ブシュシュルテ=ドイツ=と同着

「国際大会で初めて決勝に残れた。わたしにとっては、これがスタート」(8月21日・夕刊)

■ソフトボール・上野由岐子

中国戦で五輪史上初の完全試合

「重圧を、負けられないという強い気持ちに変えた」(8月21日・夕刊)

■陸上・山口有希

五輪初出場。男子400メートル予選7組で、46秒16の5着に沈み

「まったく自分のレースをさせてもらえなかった」(8月21日・夕刊)

■野球・中畑清ヘッドコーチ

台湾戦の7回、高橋由伸が同点2ラン。延長サヨナラ勝ちにつながり

「しびれたね。これが野球」(8月22日・朝刊)

■野球・中村紀洋

台湾戦、10回無死1、2塁。主砲が送りバント

「自分でもやろうと決めていた。どきどきしたけど最高のバントでしたね」(8月22日・朝刊)

■ヨット・轟賢二郎

470級で銅メダル。日本のヨット男子として史上初のメダル

「やったぜという一言です」(8月22日・朝刊)

■ヨット・小松一憲監督

日本人選手に有利な微風が吹き

「ギリシャの風の神様がわれわれを歓迎してくれた」(8月22日・朝刊)

■バレーボール・柳本晶一監督

ケニアにストレート勝ち、やっと決勝ト-ナメントに進出

「1次リーグは弾みがつかなかった。他人のバレーをしてしまった」(8月23日・朝刊)

■陸上・中田有紀

女子混成競技としては、東京五輪以来の出場。7種競技28位の苦い体験

「最初は怖いもの知らずでできたが、ひょうひょうと戦い切れない雰囲気があった」(8月23日・朝刊)

■陸上・野口みずき

女子マラソンで金メダル。重圧はねかえす激走

「声援を自分のものにして、うれしくて仕方なかった」(8月23日・夕刊)

■陸上・野口みずき

レースから一夜明け、表彰式でメダルを手にして

「メダルを受けて、何度も見ちゃう。何度も涙が込み上げてきます。メダルはずっしり重く感じます」(8月24日・朝刊)

■レスリング・吉田紗保里

女子55キロ級で金メダル。父はレスリングの元日本チャンピオン

「オリンピックの金メダルだけが家にはなかったので、これで全部そろった」(8月24日・朝刊)

■陸上・ケリー・ホームズ(英国)

女子800メートルで優勝候補に勝って金メダルのベテラン34歳

「ゴールラインを越えたときは信じられなかった。誰かに間違いではないと言ってほしかった」(8月24日・夕刊)

■レスリング・浜口京子

日本選手団の旗手。女子72キロ級で銅メダルに終わり

「わたしの人生の中で金メダル以上の経験をさせてもらった」(8月24日・夕刊)

■体操・冨田洋之

団体総合の金メダルに続き、平行棒でも銀メダル

「もっと日本をアピールしたいという思いがあった」(8月24日・夕刊)

■体操・中野大輔

平行棒で5位、メダルに届かず

「きょうを境に絶対に誰にも負けたくないという気持ちになった」(8月24日・夕刊)

■体操・アレクセイ・ネモフ(ロシア)

自身の鉄棒に低い採点。観客からの大ブーイングで競技中断し、自ら客席に向かって静粛を要請し

「得点は尊重するが、観客を欺けないことも審判は理解すべきだ」(8月24日・夕刊)

■バレーボール・柳本晶一監督

準々決勝で中国にストレート負け。2大会ぶりで出たアテネ五輪の全試合を終え

「(前回出場からの)8年は長すぎた。五輪を知っている選手がいなかった」(8月25日・朝刊)

■野球・城島健司

準決勝の豪州戦で、松坂の力投及ばず0―1で敗れ3位決定戦に回り

「(松坂)ダイスケを見殺しにした。ただ勝ちたかった。最後にやるべきことが残っている。多くのファンがみてくれている」(8月25日・朝刊)

■サッカー女子・上田栄治監督

五輪で初の1勝をあげ、準々決勝では米国に惜敗。帰国し成田空港で

「最低限の目標は果たした。反省はあるが悔いはない」(8月25日・朝刊)

■サッカー・FWカルドソ(パラグアイ)

男子準決勝でイラクに3―1で勝ち、パラグアイを全競技を通して初の五輪メダル獲得に導いた33歳

「イラクのことは何も知らなかったけど、やるべきことは同じだから」(8月25日・夕刊)

■馬術・渡辺祐香

障害飛越の個人3次予選をクリア、決勝に進み

「(競技場の)照明を気にして馬が注意深くなっていたのに、プレッシャーをかけてしまった。決勝までには馬を少しリラックスさせてあげたい」(8月25日・夕刊)

■野球・中村紀洋

カナダに11―2で勝ち、銅メダル

「力を合わせて一つになって精いっぱいやった」(8月26日・朝刊)

■野球・松坂大輔

カナダに11―2で勝ち、銅メダル

「きのう(準決勝)の負けも、レベルアップできるチャンスを野球の神様が与えてくれたんだと思う」(8月26日・朝刊)

■陸上・沢野大地

男子棒高跳びで20年ぶりの決勝進出。脚のケインを克服、予選通過ラインの5メートル70を2回目に成功

「奇跡です。みんなの声援が地獄からはい上がらせてくれた」(8月26日・夕刊)

■陸上・花岡麻帆

女子走り幅跳びで予選敗退。勝負弱いイメージを払しょくしようと長い髪をばっさり切って競技

「変われなかったですね」(8月26日・夕刊)

■トライアスロン・田山寛豪

積極果敢なレース。ゴールエリアの直線を全力で走り13位

「ラストは北京(五輪)につながる100メートルでした」(8月27日・朝刊)

■女子ホッケー・岩尾幸美

7、8位決定戦で韓国に1―3で敗れ

「今までは五輪に出ることを目標にやってきた。それでは五輪で勝てない」(8月27日・朝刊)

■レスリング・ルーロン・ガードナー(米国)

男子グレコローマン120キロ級で銅メダル。レスリングの引退の儀式通り、シューズをマットの真ん中に置いて退場

「少年のころを思い出していた」(8月27日・朝刊)

■キリバス・タネントア団長

太平洋の真ん中の島国から五輪初参加。陸上と重量挙げに計3人が出場

「五輪発祥の地で、私たちは第一歩を踏み出す」(8月27日・夕刊)

■ドミニカ・フェリックス・サンチェス

陸上男子400メートル障害で金メダル。米国で生まれ育ったが、両親の祖国に初の金メダルをもたらし

「陸上が盛んになるきっかけになればいい。これが唯一でなく、第1号の金メダルになってほしい」(8月27日・夕刊)

■陸上・フランク・フレデリクス(ナミビア)

男子200メートルで4位。競技生活終幕の温厚な36歳

「もちろんメダルを持って去りたかったけど、4位でも喜ばなければいけない。ちょっと感傷的になってるし、やっぱり寂しいね」(8月28日・朝刊)

■陸上・マリオン・ジョーンズ(米国)

女子400メートルの2走、3走のL・ウィリアムズのスタートが早く、バトンを渡せず、棄権

「バトンをローリーに渡そうと思ったけど届かなかった。待って、待って、止まって、と何回も言ったのに」(8月28日・夕刊)

■陸上・福士加代子

五輪初出場、女子1万メートルで2周遅れのゴール

「いい経験」(8月28日・夕刊)

■バスケットボール・スターンNBAコミッショナー

外国から来たNBAの選手が母国の五輪選手で活躍。NBAドリームチームが初めて金メダルを逃し

「ドリームチームはもはや新聞の切り抜き。そんな時代は過ぎ去った」(8月29日・朝刊)

■陸上・ティモシー・マック(米国)

男子棒高跳びで三つどもえの戦いを制し、金メダル

「本当にこれ以上のことは覚えていないんだ。勝つとか負けるとか思わずに、ジャンプしただけなんだ」(8月29日・朝刊)

■レスリング・田南部力

1次リーグでシドニー五輪王者を得意のアンクルホールドで倒し、銅メダルを獲得

「自分にしかあの(アンクルホールドの)組み方はできない」(8月29日・朝刊)

■テコンドー・岡本依子

1回戦、敗者復活1回戦とも敗れ、2大会連続のメダルならず

「力は出せたような出せなかったような…。勝てそうな気がしてたんですけど」(8月30日・朝刊)

■レスリング・井上賢二

フリースタイル60キロ級で銅メダル。祝福にきた富山監督にもタックル

「攻めのレスリングを心掛けていたから監督にもタックルした」(8月30日・朝刊)

■レスリング・富山英明監督

井上の銅メダルに

「やってくれた。何か奇跡を起こしてくれるやつだ。銅は金と同じと書くからこれでいい」(8月30日・朝刊)

■陸上・朝原宣治

400メートルリレーのアンカーで史上最高の4位ゴールした32歳

「魂を込めて走った。こういう舞台の雰囲気を味わえるのも、これで最後。こみ上げるものがあった」(8月30日・朝刊)

■陸上・高野進コーチ

1600メートルリレー4位入賞に

「これを見て、中高生が自分たちが出たときはメダルをと思える」(8月30日・朝刊)

■陸上・室伏広治

アヌシュ選手がドーピング疑惑で失格、繰り上げ金メダルで記者会見

「メダルの裏に古代ギリシャ語で書かれてある『真実』という言葉が印象に残った。金メダルより大切なものがある。これからスポーツを見るときには、そういうことも感じてほしい」(8月30日・夕刊)