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2006年アーチェリーW杯 莵道高3年金村・初出場初栄冠

 世界の舞台で腕磨き躍進

W杯団体優勝の表彰台に立つ日本チーム。(左から)山本、金村、守屋(6月9日、トルコ・アンタリア)=塩田浩一氏提供
W杯団体優勝の表彰台に立つ日本チーム。
(左から)山本、金村、守屋
(6月9日、トルコ・アンタリア)
=塩田浩一氏提供

 アーチェリーのワールドカップ(W杯)第2戦(6月7-10日、トルコ・アンタリア)の男子団体で日本が優勝した。出場した莵道高3年・金村賢はアテネ五輪銀メダルの山本博(日体大教)らと組み、今季新設のW杯で日本の初出場初栄冠に貢献した。大舞台での快挙にも「世界での自分はまだまだ」と謙虚に語った。

 莵道高入学後、日本トップレベルの塩田浩一監督に一から手ほどきを受けた。めきめき力をつけて昨秋の国体少年男子個人で優勝を果たした。5月のアジア大会2次選考会では3位に入り、4位の塩田監督とともにW杯代表に選ばれた。

 団体は主催者が急に人数を3人に減らし、おかげで外れた塩田監督は観戦となった。他は山本、世界選手権銀メダルの守屋龍一(近大)。「格上の2人にできるだけ勝とう」と臨んだ。

 予選を6位で通過した日本は16カ国での決勝トーナメントに臨んだ。3人各8射と本数が少なく、番狂わせが相次ぐ。アテネで団体金メダルの韓国も準決勝で敗れた。日本は順調に勝ち上がり、決勝でその韓国を下した英国と対戦した。

 途中経過が逐一アナウンスされる緊張のなか「意識しないでおこう」と全員で競技に集中した。「山本先生が指人形で笑わせてくれ、緊張はなかった」。塩田監督は「日本は英国ほどプレッシャーがなく笑顔も見えた」と話す。英国は最後に崩れ、217-214で頂点に立った。

 手元にメダルも賞状もない。栄誉のあかしは塩田監督が撮った表彰式の写真だけだった。「今も実感は全くない」金村は「(決勝80点満点で)70点しか取れなかった」と反省する。「韓国は練習でも常に10点付近をうっていた。射撃の流れも勉強になった」と一流の試技を目に焼き付けた。

 来月早々の国体選考会、アジア大会・世界ジュニア選手権最終選考会へ。塩田監督は「世界でもまれ、磨かれた」とライバルに育った教え子の躍進に目を細めた。