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アジア大会最終選考会 金村(莵道高)が代表入り アテネ銀・山本落選

金村賢
金村賢

 アーチェリーのアジア大会最終選考会最終日は2006年7月5日、掛川市つま恋多目的広場で行われ、男子でアテネ五輪銀メダルの山本博(日体大教)が5位となり、7大会連続のアジア大会出場を逃した。

 選考会ラウンドには男女各12選手が出場し、12月のドーハ・アジア大会代表の男女各4枠を争った。男子は昨年の世界選手権2位の守屋龍一(近大)とともに京都府立莵道高3年の金村賢らが代表枠に入り、女子はアテネ五輪代表の北畠(旧姓川内)紗代子(ミキハウス)らが選ばれた。

競技歴2年余で快挙

 18歳の金村がアジア大会代表入り。これまでに経験のない豪雨の中で戦い抜き、「とにかくうれしい気持ちでいっぱい」と初々しく喜んだ。

 アーチェリーの強豪、京都・莵道高に入学してから弓に触れ、競技歴はまだ2年余り。だが、競泳で培った筋力などを生かして急成長。6月のワールドカップでは団体戦優勝メンバーとなった。「アジア大会は楽しみ。団体ではメダル、個人では入賞を目指したい」と、初舞台での目標を口にした。

抵抗の計算が完全に外れた 落選の山本

 アジア大会代表に選ばれた選手たちを見つめながら、山本は惜しみない拍手を送った。「ミスをしたら勝てない。すっきりしている」と素直に敗北を受け入れた。

 最後の8回戦で乱れた。目まぐるしく変わる天候に「読みが完全に外れた」。小雨の抵抗を計算して矢を上方向に射たが、予想に反して矢はそのままの軌道で飛んだ。 第1エンドから矢が的の上に大きく外れた。「最初の失敗でおかしくなった」。リズムを取り戻すことはできなかった。

 アジア大会には1982年から6大会連続で出場。前回の2002年釜山大会では個人で優勝し、その2年後のアテネ五輪での銀メダル獲得に弾みをつけた。

 ドーハ大会から北京五輪というシナリオは崩れた。ただ、落ち込んだ様子はない。最終目標に五輪での金メダルを見据えるからだ。「これで終わりじゃない。ほかの選手が強くなれば、自分も強くなれる。ここからまたスタートですよ」と笑顔でうなずいた。