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全国高校選抜バレー京都府大会 洛南(3年ぶり10度目)京都橘(10年連続11度目)全国へ

 バレーボールの第38回全国高校選抜優勝大会京都府予選最終日は2007年2月11日、太陽が丘体育館で男女の決勝を行った。男子は洛南が3-1で東山を振り切って優勝、3年ぶり10度目の全国大会出場を決めた。女子は京都橘が3-0で北嵯峨にストレート勝ちし10年連続11度目の優勝。両校は3月19日から埼玉県のさいたまスーパーアリーナで行われる全国大会に出場する。

 洛南は第1セット中盤に塩田、西又の5連続ブロックが決まって東山を突き放した。第2セットも塩田のレフト攻撃などで連取。第3セットを落とした後、第4セットは終盤までもつれたが、エース町田の活躍で競り合いを制した。

 京都橘は多彩なコンビバレーを展開して主導権を握った。岸本の速攻、泉岡の強打などで着実に加点し快勝した。

■苦戦 慢心課題に 洛南

洛南-東山 3年ぶりの全国大会出場を決めて喜ぶ洛南の選手たち(太陽が丘体育館)
洛南-東山 3年ぶりの全国大会出場を決めて
喜ぶ洛南の選手たち(太陽が丘体育館)

 第4セット。3年ぶりの全国出場を決める最後のポイントはエース町田が強烈なレフト攻撃で奪った。コートで喜ぶ選手たちを苦い表情で見ていた新野監督は「勝ったことだけが収穫。少しの過信があだになった。精神的なもろさが出た」と厳しかった。

 第1セットは16-18から5連続ブロックで加点して一気に先取した。第2セットは出だしに畳み掛けたリードを守りきり、優勝に「王手」をかけた。だが、あと1セット奪取を前に、チームに慢心の雰囲気が生まれた。チェンジ・コートした時に「これで勝った」と選手たちが口にした。

 新野監督は選手たちを一喝したが、効果はなかった。第3セットはその気の緩みが如実に出て、1-1から連続6点を失ってリズムを崩した。レフト塩田は「勝ちを焦りすぎた」ことを反省した。岩崎主将は「うちはムードで左右される。いつも攻撃していかないと駄目になる」。

 気持ちを立て直して臨んだ第4セットももつれた。20-20からエース町田のブロックとスパイクで何とか勝利をたぐり寄せた。

 「全国に出る以上は一つでも多く勝ちたいが、もう一度チームを立て直さないといけない」と新野監督。町田は「気を抜いたらあかんということ」と気持ちを引き締めた。塩田は「安定した攻めと、苦しい時こそスパイクを決めてリズムをつかみたい」と、全国大会へ向けてさらなる成長を誓った。

■自在トスで圧倒 京都橘

京都橘-北嵯峨 第3セット、京都橘の加藤(中央)がライトからスパイクを決め15-10とする
京都橘-北嵯峨 第3セット、
京都橘の加藤(中央)がライトから
スパイクを決め15-10とする

 京都橘は、速攻を軸にした多彩なコンビ攻撃と、確実な守りで10連覇を果たした。しかし、全国大会の切符はチームにとって、あくまで通過点にすぎない。三輪監督は「10連覇はすごいと思うし、うれしいが、もっと攻めきってほしかった」と注文をつけた。

 今季はより速いテンポのバレーを目指している。昨年までの西山慶樹という絶対的なエースが抜け、全員攻撃、全員守備を徹底して、相手に攻撃、守備の的を絞らせないチームづくりをしてきた。第1セットからセッター日隈が岸本、近江、泉岡、加藤を自在に操り、どこからでも攻撃を仕掛けた。その後もコンビバレーを展開、追いすがる北嵯峨に地力の差を見せつけた。

 昨春の全国大会は決勝で涙をのんだ。あの悔しさは忘れていない。岸本は「まだまだ細かいミスが多い。修正していかないといけない」ときっぱり。泉岡は「全国に向けてトリック攻撃やクイックを完ぺきにこなしたい」と意気込む。日隈も「どこから攻撃をするか分からないようなトスを上げたい」と、全国制覇を目指しファイトを燃やしていた。