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春に輝け 高校選抜大会の京滋勢 (1)

バレーボール女子 京都橘 悲願と雪辱へ一丸

悲願の初優勝を目指し、レシーブやアタックなどの精度に磨きをかける京都橘の選手たち(兵庫県西宮市・JT体育館)
悲願の初優勝を目指し、レシーブやアタックなどの
精度に磨きをかける京都橘の選手たち
(兵庫県西宮市・JT体育館)

 初の決勝進出を果たした2006年、東九州龍谷(大分)に1-3で逆転負けした。10年連続11度目の今年は、持ち前の「全員バレー」で悲願の初優勝に挑む。

 スピードのある多彩な攻撃が持ち味で、京都府予選の全4試合をストレート勝ちした。プレミアリーグJT入りする西山慶樹のような突出したエースがいない分、好機には岸本瞳らのサイド攻撃や、センター泉岡未来のクイックにバックアタックも交える。攻撃陣を操る日隈佑は「どこにでもトスを上げられる位置に素早く入ることを心がけている」と自在なボールさばきが光る。

 攻撃の大前提は「正確なレシーブ」(三輪欣之監督)。同監督が緩急をつけて打ち込むボールでレシーブの精度を磨いており、岸本は「セッターにいい球を送るという強い気持ちで受ける」と力を込める。

 紅白戦では攻撃陣が強いボールを打てず、三輪監督が叱咤(しった)する場面も。「『周りが何とかしてくれる』という甘えがある。全員がエースの自覚を持ってくれないと」と説明。泉岡は「打ち切れるように強い気持ちを持ちたい」と表情を引き締める。

 昨年の決勝は、レフトの西山にブロックが2枚ついたため、相手守備を分散させようと手薄なセンターからクイックで崩しにかかった。だが、セッターとセンターの息が合わずに攻撃のリズムを失って勝機を逃した。三輪監督は「的を絞らせないようにするのは今年も同じ。いかにブロックを分散させるかが大切だ」と説く。

 順当に勝ち上がれば準決勝で東九州龍谷と対戦するが、主将の岸本は「目の前の試合に集中して大切に勝ちに行くだけ」と冷静さを失わない。国立代々木競技場第一体育館が改修中のため今大会は、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で開催される。昨年もレギュラーで出場して悔し涙を流した泉岡は「優勝して埼玉で伝統をつくりたい」と、悲願達成を誓った。