京都新聞社TOP

春に輝け 高校選抜大会の京滋勢(4)

アーチェリー女子山本彩加(同志社女)飯田実子(草津東) 頂点へ 高まる期待

「納得のいくフォームで144本を打ちきりたい」と語る飯田(草津市・草津東高)=右「ベストを出すことだけに集中したい」と意気込む山本(京都市上京区・同志社女高)「納得のいくフォームで144本を打ちきりたい」と語る飯田(草津市・草津東高)=右「ベストを出すことだけに集中したい」と意気込む山本(京都市上京区・同志社女高)
「納得のいくフォームで144本を打ちきりたい」と語る飯田
(草津市・草津東高)=右「ベストを出すことだけに集中したい」
と意気込む山本(京都市上京区・同志社女高)

 春の高校選抜は個人戦だけを実施する。男子は90、70、50、30メートル、女子が70、60、50、30メートルを各36射、計144射で競う。京滋の女子で山本彩加(同志社女)が1244点で全国高校ランク9位、飯田実子(草津東)が1263点で同3位と頂点への期待が高まる。

 同志社女中で競技を始めた山本は昨年5月に中高約30人の部員を率いる主将に選ばれ、昨夏のインターハイ出場を機に大きく成長した。2年が主将を務めるのは同校恒例で、「先輩たちに迷惑をかけられない」と責任感から練習に没頭し、「さらにアーチェリーがおもしろくなった」。団体3位に輝いた。

 同大会直前に日本代表級の林勇気(同大)から指導を受けたことも技術力向上の弾みとなった。「練習量が増え、林との出会いで競技へのモチベーションが高まった」と森岡美紀コーチはみる。

 学校の施設は校舎屋上の30メートルレンジだけ。50、60、70メートルは京都アクアリーナ(京都市右京区)に出向き個人練習を積んでいる。森岡コーチは「構えてから打つまでの時間が長いほど精度が落ちる。山本は早く打てる分、ミスが少ない」と高く評価する。高校選抜に向けて山本は「順位を目標に掲げると崩れる。的だけに集中しベストを尽くす」と自己記録更新を目指す。

 飯田は高校からアーチェリーを始め、昨年7月にベスト記録をマークした。秋の兵庫国体は少年女子個人6位、同団体で7位に入った。中学時代にバレーボールで鍛えた基礎体力と、「体の軸がしっかりしている」(溪充監督)バランスの良さが持ち味。精神面もタフで、大舞台でも動じず冷静に得点を積み重ねる。

 今年に入って体調を崩した。1月に1週間入院し、練習復帰は2月に入ってから。大会前練習は1日150本を最低ラインとして打ち込むが、飯田は「まだ勘が戻っていない。優勝をしたいが、自分で納得のいくのフォームで144本を打ちたい」と控えめに話す。溪監督は「体調が回復し、欲を出してくれれば、さらに伸びてくると思う」と長い目で期待を寄せている。

 同校からは男女合わせて5人が全国出場する。溪監督は「5人はインターハイで中心選手になる。全国レベルを感じ、選抜を一つの経験としてとらえて夏につなげたい」と先を見据える。