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2007京滋発 なぎなた高校女子 支え、競う 京都府内2強 南陽 京都精華

9年連続のインターハイ出場を目指して練習に励む南陽の部員ら(木津川市の同高)
9年連続のインターハイ出場を目指して練習に
励む南陽の部員ら(木津川市の同高)

■少ない競技人口 互いの存在励み 「勝って全国へ」

 京都の高校なぎなたで南陽、京都精華の2校が競い合って全国レベルを目指している。南陽はインターハイ団体で8年連続入賞を続けており、京都精華も今春の近畿選抜で団体3位に食い込んだ。競技人口が少なく、2校は互いの存在を励みに練習を重ねている。

 なぎなたは防具を付け、剣道のように相手の面、すねなどを確実に打ち込むことを競う。山城地区には小中学生も加入できる地域クラブがあり、主に女子が参加している。

 府内の高校なぎなたは長年、全国大会制覇の実績もある京都精華が引っ張ってきた。1997年にインターハイ競技となってからは南陽が強豪として存在感を示している。競技経験のある指導者は珍しく、現在、府内でなぎなた部のある高校は南陽、京都精華、日星(舞鶴市)だけだ。

 南陽は1995年創部で元国体選手の谷口啓子教諭が顧問を務める。なぎなたの長さを生かし、遠い位置から踏み込む美技が特長で、創部10年余りながらインターハイ団体では準優勝2度で前回は8強。学業優先で練習場も他部と共用のため防具を付けた練習は週の半分に限られ、1日の練習は1時間半しかない。

 部員10人は短時間に集中して練習し、練習場の使えない日はランニングや筋トレで体力強化を図る。大会直前には強豪を求めて佐賀県などにも遠征。全国レベルを体験する。

 地元の山城なぎなた連盟所属クラブ出身者は、高校から競技を始めた大半の部員の良い手本。村上智代主将は「高校からなぎなたを始め、ものごとをあきらめなくなった。少ない練習時間でも集中すれば他校に勝てる」と快活に語る。

京都精華は9年ぶりのインターハイ団体出場が目標だ(京都市左京区の同高)
京都精華は9年ぶりのインターハイ団体出場
が目標だ(京都市左京区の同高)

 京都精華は中高一貫で練習に打ち込めるのが強み。府高校総体で13度の最多優勝を誇り、昨春の第1回全国選抜は団体3位。今年は山田佳苗主将が個人16強に入った。気迫を前面に押し出すスタイルが特長だ。中高の部員は計20人。

 先輩が初心者を指導し、良い点や反省点は学年を超えて指摘しあうのが長年の伝統。大会出場選手も部員同士で話し合って決めている。山田主将は「基本は先輩たちに教えてもらった。先輩にいつか勝ってやる、と思って続けてきた」と意欲的だ。

 部員らは週に2度、旧武徳殿(左京区)に出向き、田中千景ら社会人選手の高度な技を間近で見て参考にする。中野秀夫顧問は「部員は自立心が高く、自分たちで練習している。精華の名前を守ろうと礼儀も正しい」と話す。

 インターハイ府予選は5月20日。「連覇のプレッシャーがあるから頑張れる。もっと根性をつけたい」と南陽・村上主将が言えば、「南陽は気を少しでも抜くと負ける相手。勝って自信を持ってインターハイへ行きたい」と京都精華・山田主将は誓う。

 2校は国体に向けて合同練習するなど競技人口の少ないハンディを補いあってきた。府高体連なぎなた専門委員長も兼ねる南陽の谷口顧問は「なぎなたをする高校生が減る中、互いに頑張ってほしい。両校が張り合うのが面白い」とレベル向上に期待をかけている。

(2007年4月10日の紙面から)