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2008年の全国中学大会、京都、滋賀勢の活躍

◇陸上

▽男子3000メートル (7)太田翔(園部) 8分39秒67

▽女子200メートル

▽女子100メートル

▽女子1500メートル

▽女子100メートル障害 (2)梅原紗月(京都文教) 14秒30

■前半一気、後半粘る

女子200メートル決勝 24秒96で初優勝した中主の木村茜(右)と5位に入った江陽の伊達愛美=新潟県・東北電力ビッグスワンスタジアム
女子200メートル決勝 24秒96で初優勝した中主の木村茜(右)と5位に入った江陽の伊達愛美
=新潟県・東北電力ビッグスワンスタジアム

 陸上の女子二百メートル決勝。中主の木村はただ一人、24秒台の好タイムでゴールに飛び込んだ。「しんどかった」の言葉もうれしさで大きく弾む。滋賀の女子陸上選手として初めて全日本中学選手権を制した。

 「前半型なのでスタートからどれだけ差をつけられるか」。試合前に描いた通りのレース展開を見せた。残り100メートルの直線に入った時点で2位以下を大きく引き離し、「自分のレースができた」と会心の笑顔をのぞかせた。

 昨年は予選落ちし、悔しい思いもした。だが、吉田監督とともにまじめに練習を重ね、「後半の力がついてきた」。百メートルは11秒台に迫る全国トップレベルのスピードを持つだけに、強化した後半の粘りが栄冠につながった。

 21日は百メートルの準決勝と決勝が控え、「2冠」も見えてきた。「百メートルでは自己ベストを更新したい」と意気込みは十分だ。

■後半伸び5位入賞

女子200メートル決勝 5位の表彰状を手に笑顔を見せる伊達愛美(江陽)
女子200メートル決勝 5位の表彰状を手に笑顔を見せる伊達愛美(江陽)

 ○…女子二百メートルで江陽の伊達が5位に入った。優勝した木村は、近畿予選百メートルでも1位を争ったライバル。隣のレーンとなった決勝は「途中で木村さんを意識して硬くなった」と悔しそうに振り返った。

 二百メートルは今年から本格的に始めたばかり。持ち味のレース後半の伸びで、見事に入賞を果たした。21日は、昨年8位に入り「こだわりがある」という百メートルがある。「(3位までの)メダルが欲しい」と笑顔で必勝を誓った。

■盛り返し自己記録

陸上男子3000メートル決勝 7位入賞した園部の太田翔(中央)
陸上男子3000メートル決勝 7位入賞した園部の太田翔(中央)

 ○…男子三千メートルで7位に入った太田(園部)は、一時は10位前後まで順位を下げながら、再び盛り返して入賞。「中学に入ってから全国大会で入賞するのが夢だった」と力を振り絞った。

 1000メートルのペースが2分55秒と、普段の自分のペースより5秒以上速かったという。「苦しくて負けてしまう」とも思ったが、意地の力走で自己ベストを更新した。大きな目標を達成し、次は「冬の駅伝チームの一員として貢献したい」と力を込めた。

■競い合い、力出し切る

陸上女子1500メートル決勝 4分23秒92の大会新で優勝した綾部の久馬萌(右端)と3位の久馬悠(左端、2613)=東北電力ビッグスワンスタジアム
陸上女子1500メートル決勝 4分23秒92の大会新で優勝した綾部の久馬萌(右端)と3位の久馬悠(左端、2613)
=東北電力ビッグスワンスタジアム

 中学生の最高の舞台で、綾部の双子姉妹が躍動した。

 女子千五百メートル決勝。久馬萌が4分23秒92の大会新で優勝し、姉の久馬悠も3位に。1月の全国都道府県対抗女子駅伝でも京都チームの4連覇に貢献した二人は「決勝で一緒に走ることが目標だった。力を出し切れた」と仲良く声をそろえた。

 勝負どころとなる後半、二人のピッチが一気に上がった。ともに「いつもスタートは出遅れてしまう」と、最初の1周は集団の後ろにいたが、並ぶようにしてぐんぐん順位を上げた。優勝した萌は、残り1周からさらに1段階スピードを上げ、「最後の切り替えができた」。最終コーナー手前で先頭に立つと、そのままスピードに乗って逃げ切った。

女子1500メートル決勝 4分23秒92の大会新で優勝し、掲示板の横で喜ぶ久馬萌(綾部)
女子1500メートル決勝 4分23秒92の大会新で優勝し、掲示板の横で喜ぶ久馬萌(綾部)

 3位の悠は「もう少し粘りたかった」と最終周でのペースアップこそ遅れたが、ラスト100メートルの直線で数人を抜いて3位に。全国の中距離ホープが集まる中で二人そろって表彰台に立ち、ひときわ存在感を放った。

 二人とも、本格的に陸上を始めたのは中学から。萌は「(どんな時も)二人で競い合って走れるようにしてる」とうれしそうに話す。足の回転が速いピッチ走法の悠と、歩幅の大きいストライド走法の萌。それぞれ自分の武器を磨いて、輝かしい成績を残した。「次は中学駅伝で全国大会に出たい」。二人の力を合わせて次の目標に挑む。

■大きな走り100もV

(左)女子100メートル決勝 12秒24で優勝し200メートルと合わせ2冠に輝いた中主の木村(右)女子100メートルと200メートルの2冠に輝いた木村茜(中主)
(左)女子100メートル決勝 12秒24で優勝し200メートルと合わせ2冠に輝いた中主の木村
(右)女子100メートルと200メートルの2冠に輝いた木村茜(中主)

 木村(中主)が女子百メートルを制し、前日の二百メートルと合わせ2冠を達成した。「(2冠は)意識していなかった。リラックスして気持ち良く走れた」と、納得のレースに笑顔がはじけた。

 吉田監督からは「スタートして60メートルぐらいで勝負しなさい」と言われていた。指示通りに「準決勝では悪かった」というスタートを修正し、前半から抜け出して、そのまま逃げ切ってゴールに飛び込んだ。

 ゴールすると、「まだ実感はわかないけど、光栄です」。二百メートルと比べ、百メートルの方が得意だ。記録は12秒24で、目標にしていた11秒台には届かなかったが、「最後まで思い切り走り切れた」と胸を張った。ストライドを広げ、走りを大きくする練習に取り組んできた成果が出た。「ずっとサポートしてくれた」と、応援に駆けつけた友人らへの感謝も忘れなかった。

 「11秒台を狙いたい」。早速、次の目標に向け、ファイトを燃やしていた。

■伊達愛美の談話

 女子百メートル4位の江陽・伊達愛美「ちょっと昨日(二百メートル)の疲れがあった。2年連続で入賞できて悔いはない。高校ではインターハイに出て、勝ちたい」

■持ち味の速さ発揮

女子100メートル障害決勝 2位に入った京都文教の梅原
女子100メートル障害決勝 2位に入った京都文教の梅原

 ○…女子百メートル障害で、2年生で唯一、決勝に進出した梅原(京都文教)が2位に食い込んだ。

 「大きい大会で緊張した」という決勝。「準決勝では遅れた」というスタートが決まり、中盤以降も持ち味のスピードを発揮して2位。準決勝で中学新を出した上田(住吉一)に続いてフィニッシュした。

 「抜き足がハードルにぶつからなくて良かった」と、内容にも満足の表情を見せた。今年の経験を生かし、3年生になる来年は優勝を目指す。「13秒台を出したい」と笑顔で目標を掲げた。


◇ハンドボール

▽女子準決勝 光陽(福井) 22―16 培良(京都)

■後半連続失点リズム崩す

培良―光陽 前半23分、培良の笠原主将(中央)がシュートを放つ=福井県永平寺町・北陸電力福井体育館
培良―光陽 前半23分、
培良の笠原主将(中央)が
シュートを放つ
=福井県永平寺町
・北陸電力福井体育館

 ハンドボール女子の培良が初の決勝進出を逃した。森本監督は「残念です。でも選手は厳しい練習を乗り越え、よく頑張りました」と悔し涙に暮れる選手をねぎらった。

 速攻から笠原主将が中央を崩したり、石崎がサイドからシュートを決めるなど前半は9-10で折り返し。だが後半5分すぎから5連続失点し、リズムを崩した。

 パス回しを奪われて速攻を決められ、得点機を逃し点差が一気に開いていった。笠原主将は「決めなければという焦りがあってシュートが決まらなかった」と、涙が止まらなかった。

 神森(沖縄)との初戦でレギュラーの西村が負傷し、森本監督は「笠原に『自分がやらねば』という気負いがあったのかもしれない」。京都選抜で挑む12月のジュニアオリンピックカップが、3年にとって中学最後の舞台になる。笠原主将は「苦しいときにゴールを決める強い精神力を身につけたい」と力を込めた。


◇柔道

▽女子57キロ決勝 岡本悠理(京都学園) 優勢 松本(奈良・広陵)

■終始攻めて栄冠

 ○…柔道女子個人57キロ級で優勝した岡本(京都学園)は「まだ実感がないけど、勝ててうれしい」と喜んだ。

 接戦を勝ち上がって迎えた決勝の相手は、近畿中学総体の団体戦と個人戦で計3度対戦し、1勝1分け1敗だった松本(奈良・広陵)。近畿の団体準決勝の代表戦では、攻めきれず判定で涙をのんだ。

 その悔しさを胸に「落ち着いて前に攻められた」と終始攻めの姿勢を貫き、優勢勝ちで全国の頂点に立った。「高校でも日本一になりたい」と喜びいっぱいで話した。


◇水泳

▽男子200メートル背泳ぎ (1)大山佳祐(桂川) 2分4秒56

▽男子100メートル背泳ぎ (1)大山佳祐(桂川) 57秒41=大会新


◇バレーボール

▽女子準々決勝   四天王寺羽曳丘(大阪) 2―0 勧修(京都)


◇相撲

▽団体準々決勝 嵯峨(京都) 2―1 鶴岡二(山形)
▽準決勝 鳴和(石川) 2―1 嵯峨

■さらなる飛躍誓う

 ○…相撲団体で3位入賞を果たした嵯峨。京都勢初の快挙を喜ぶ一方、3年生ばかりの3人は「優勝したかった。高校で頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 近畿大会を制し、全国の頂点を狙って臨んだ。予選で1敗したが、決勝トーナメントでは立ち会いを修正して勝ち上がった。準々決勝では0-1から中堅の村山主将が「一瞬で終わらす」と気迫の突き出し。大将磯谷も勝って逆転する粘りを見せた。

 準決勝では優勝した鳴和(石川)に敗れたが、磯谷は「自分の相撲はとれた。つらいこともあったが、最後に結果が出てうれしい」。先鋒(せんぽう)の福井は「高校でも全国で活躍できる選手に」と力を込めた。