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サッカーU―18日本代表に選ばれた峰山高のGK荻野賢次郎

■無名GK 国際舞台で活躍 積極的プレーが身上

 ここ数カ月の目まぐるしい環境の変化に、実感が追いつかない。ついこの間まで無名だった峰山高のゴールキーパーは今夏、サッカーのU-18(18歳以下)日本代表の一員として国際舞台でデビューを果たした。 「最初の1対1を止めて緊張がほぐれた。大きなミスはなかったけど、もっと指示を出さないと」。8月下旬に静岡で行われたSBSカップ国際ユースサッカー。U-18フランス代表との最終戦にフル出場し、チームの優勝に好守で貢献した。

 与謝野町出身。2歳上の兄の影響で、小学3年生から本格的にサッカーを始めた。187センチの上背に長い手足、高い身体能力。キーパーとしての素質は申し分ない。際どいボールにも頭から果敢に飛び込む積極的なプレーが身上だ。

泥だらけになりながらゴールを守る荻野君(京丹後市峰山町・峰山高)
泥だらけになりながらゴールを守る荻野君(京丹後市峰山町・峰山高)

 府の冬の新人大会で優秀選手に選ばれたのが転機となった。Jリーグや大学のスカウトが視察に訪れ、6月にはU-18日本代表の布(ぬの)啓一郎監督から声がかかった。「代表の練習はすべてが新鮮。個々の技術の高さに驚いたけど、素早い飛び出しなど負けていない部分もあった」と振り返る。

 代表関係者は「学ぶ意欲が非常に高い」と評価。部活動でも率先して声を張り上げ、日々の反省点やアドバイスなどを「サッカーノート」に書き留めるようになった。

 あす6日から全国高校選手権の府予選が始まる。気心の知れた仲間たちと挑む最後の大会に「一戦一戦を大事にして優勝を目指したい」

 そして、その先は-。「フル代表はまだまだテレビの中の世界。基礎からしっかりと積み重ね、プロで通用する選手になりたい」

 17歳のシンデレラボーイは、大きな夢の途上にいる。

(2009年9月5日付け紙面から)