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70歳以上のサッカー チームで選手兼任監督 奥田道治さん(71)

■体が動くうちは楽しみたい、情熱尽きず

「いつまでも健康で、サッカーを楽しみたい」と話す奥田さん(京都市左京区・宝が池球技場)
「いつまでも健康で、サッカーを楽しみたい」
と話す奥田さん(京都市左京区・宝が池球技場)

 幼児から80代までの老若男女が集うNPO法人「京都暁フットボールクラブ」(京都市中京区)。クラブの理念「生涯サッカー」を体現する70歳以上のロイヤルチームで選手兼任の監督を務め、「体が動くうちは楽しみたい」と情熱を燃やし続ける。

 クラブには60代のベテランなど各年代ごとのチームがあり、最高年代になるロイヤルは全員が70歳以上。80代の選手も含めた約20人が月に約4回、練習に励む。週末には滋賀や大阪へ遠征も行っている。

 「サッカーが何よりも好き」という仲間ばかり。競技歴50年以上の大ベテランや往年の名選手もいるが、監督の役割は「戦術などは何も言わない。楽しくプレーできる雰囲気づくりをするだけ」とほほ笑む。

 プレーを始めたのは小学3年のとき。担任教諭だった現立命館大サッカー部の衣川和宏総監督に誘われた。当時は競技人口も少なく、中学では部活動もなかったが、ひらめき次第で想像を超えるプレーが飛び出す魅力にのめり込んだ。朱雀高、同志社大でプレーし、京都市役所でも実業団リーグで戦った。

 30代半ばで一度はプレーから遠ざかったが、定年退職を機に再び火が付いた。思うように体は動かなかったが「年を取ってからのほうが純粋に楽しい」と言う。ディフェンダーとして奮闘する毎日だ。

 監督になったのは60歳を過ぎてから。同クラブの女子、シニアを率い、70歳になるとロイヤルに移った。昨年9月に北海道で開かれた「ねんりんピック」では京都市チームの監督を初めて務め、優勝に導いた。

 仲間にけががないように気を配りつつ、自らも健康管理のために毎朝の散歩を欠かさない。「サッカーを楽しめなくなるから、ずっと元気でいなくちゃいけないんです」。京都市中京区在住。

(2010年1月7日付け紙面から)