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京都サンガFCの通訳 岡本剛人さん(30)

■ピッチ外でも生活支援

京都サンガFCのポルトガル語通訳の岡本剛人さん(サンガ東城陽グラウンド)
京都サンガFCのポルトガル語通訳の
岡本剛人さん(サンガ東城陽グラウンド)

 サッカーJリーグ1部(J1)京都サンガFCで、ブラジル人選手の通訳を務めている。今季はディエゴ、ドゥトラ、チエゴと3人のブラジル人選手が在籍。加藤久監督ら首脳陣や日本人選手との橋渡し役となり、ピッチ外でも日本での生活をサポートしている。

 ブラジルサッカーのファンで、京都外大でブラジルの公用語であるポルトガル語を学んだ。大学4年の2001年に1年間、ブラジルへ留学。現地で親切にしてもらった経験から「日本で生活するブラジル人の力になれたら」と、通訳を目指すようになった。

 帰国後の02年夏、所属していた大学サッカー部の顧問に紹介されてサンガでアルバイトの通訳を始め、卒業した03年に正式契約した。09年は育成部門へ移ったが、通訳を兼務していた正岡ジャイルコーチの負担軽減などを目的に、今年は再びトップチームへ呼び戻された。

 「日本語でもポルトガル語でも、いろいろな意味に受け取れる言い回しがある。話し手の真意を正確に伝えることを常に考えている」。会話のやりとり以上に重点を置くのは選手の私生活。来日して間もない選手には買い物や食事、自動車運転免許の取得など多くのことを手助けする。

 新加入のドゥトラとチエゴは17日に来日したばかり。日本での生活が長いディエゴが京都の案内役を買って出たという話を取り上げて、「ディエゴのように早く独り立ちし、何でも1人でできるようになってほしい」と言う。ピッチで十分に力を発揮するためには、1人で生活できるようになることが不可欠。流ちょうなポルトガル語を駆使し、ブラジル人選手を支えている。

おかもと・よしと
 神戸市出身。ポルトガル語のほか、英語とスペイン語も話す。今季はトップチームのマネジャーも兼任。小学4年から大学までサッカーのプレー経験も。30歳。

(2010年1月23日付け夕刊紙面から)