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京都府警サッカー部監督 亀田忠幸さん(56)

■ガッツや責任感、業務でも求められる

京都府警察学校での練習で、選手の動きの良さをほめる亀田さん(京都市伏見区)
京都府警察学校での練習で、選手の
動きの良さをほめる亀田さん(京都市伏見区)

 かつて強豪だった京都府警サッカー部の中心選手として、現在のJ2に当たる日本リーグ2部でFWとして活躍した。「サッカーは勝たないと面白くない」。監督就任4年目。昨季は京都社会人リーグ2部へ転落した。1年での1部復帰を目標に、後輩を鍛え直している。

 山城高、早稲田大を経て、名門のヤンマーディーゼルに入社した。高校、大学の先輩、釜本邦茂さんと日本リーグ1部でプレーした。サッカーエリートの道を歩んだが、警察官だった義兄の勧めもあり、26歳で転職した。サッカー選手の寿命は短い。将来を考えた末の選択だった。

 機動隊に配属され、サッカー部に入った。練習は非番や公休を利用し、コーチも務めた。体力と根性を全面に出し「走れ、走れ」を合言葉に、1985年、日本リーグ2部に昇格した。「体制的にも経済的にも恵まれた実業団には負けないとのハングリー精神が活力になった」。相手チームとの実力差は大きかったが、日本リーグ2部の座を2年間守った。

 部員は今、37人。機動隊員だけでなく、各部署に散らばる。今季は練習の無断欠席を禁じ、練習内容を明確にした。初戦は快勝し、強豪復活に向け、順調に滑り出した。

 教養課長補佐の警部。大量退職時代を迎え、若手の早期戦力化は課題だ。「ガッツや責任感、チームワーク…。日常業務でもサッカーでも求められている要素は同じ」

 活動は府警内部にとどまらない。日本サッカー協会公認コーチのA級資格を持ち、国体の京都チームを率いたこともある。府協会のインストラクターとして15年以上、指導者育成に携わる。「京都のサッカー界発展のためには指導者のレベル向上も欠かせない」。多忙な仕事の合間を縫い、府内を駆け回る。 サッカーの肩書はもう一つある。山城高サッカー部OBでつくる「山城FCシニア」のMF。まだまだ現役だ。宇治市在住。

(2010年4月20日付け紙面から)