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関関同立 合同強化計画が“離陸”

グライダー初の定期戦

定期戦で使われた木曽川河川敷一帯の区域・高度約600メートル。左は上昇してくるグライダー
定期戦で使われた木曽川河川敷一帯の区域・高度約600メートル。左は上昇してくるグライダー

 関西のカレッジスポーツで伝統を競う関学大、関大、同大、立命大のいわゆる「関関同立」4大学グライダー第1回定期戦が2003年11月に、岐阜・木曽川滑空場で行われた。各大学とも戦前から活動しているが、インカレなどの成績では関東勢に押され気味。選手たちが腕を磨く競技の機会を増やし、技術向上につなげようという合同強化計画が"離陸"した。

初代優勝者は立命大の山下

第1回関関同立定期戦で、離着陸の準備をする選手=木曽川滑空場
第1回関関同立定期戦で、離着陸の準備をする選手
=木曽川滑空場

 学生のグライダーは、日本学生航空連盟に全国約60大学が加盟。全日本学生選手権、同新人競技会、東海・関西競技会などの主要大会を開いている。滑空場が都心部から遠く、大会では、選手、機体の移動も大がかりとなる。特に関西地区の各大学の練習は、木曽川滑空場と、福井空港にほぼ限定され、関東勢に比べて競技や練習の機会が少ない。

 これまで「同立」と「関関」の各定期戦を20数年続けてきたが、選手のモチベーションをより高めようと、4大学が一堂に集まった。木曽川滑空場での第1回は計14人がエントリー。9日の開会式で開幕し、訓練飛行などをはさんで、12日に競技、13日に閉会式を行った。

 一定の飛行距離をいかに速く飛んだかを基本に採点、立命大の山下良範(3年)が初代の優勝者となった。団体成績も立命大が1位、2位に関大、3位が同大だった。

 山下は、子供のころに名古屋空港の近くで育ち、「毎日飛行機を見ていて、大空を飛ぶのが夢だったから」と、迷わずグラーダー部へ。大学の強化支援などを受け、毎年、飛行条件の良いオーストラリアで練習、その成果を発揮した。「競技会は立同戦に続いて、まだ2回目でしたが、4大学対抗ということで、(勝負への)意識を高く持てました」と、喜ぶ。

 第1回の当番校を務めた立命大(渡部透・航空部長)の吉田豊監督兼OB会長は「この定期戦を通して、選手一人一人のレベルアップ、さらに各大学、そして関西全体の向上につながれば、と期待している。グライダー経験を経て、パイロットを目指す学生の夢もふくらませてやりたい」と、この定期戦発展を願っている。

 「関関同立」戦の2日後、15日からは同じ木曽川滑空場で第23回東海・関西学生競技会が開かれ、定期戦の出場者を含む11大学10チームが全日本学生選手権の出場権を競った。

グライダー第2回定期戦

 グライダーの第2回関関同立対抗競技会は、2004年11月7日から同12日まで、岐阜県の木曽川滑空場で行われた。大会期間中は、日本全体が高気圧に覆われ、強いサーマルは現れず、飛行は1日だけとなった。大気が静穏の中、丁寧に根気強く粘れたかどうかが勝敗を分けた。

 第1回大会優勝の立命館大が2位、第1回2位だった関西大が雪辱して優勝した。また、大会の出場選手全体で、周回者はいなかった。

 成績は次の通り。

【団体】
(1)関西大15点(2)立命館大5点(同志社大と関西学院大は0点)

【個人】
(1)早稲田将平(関西大)12・5点(2)越智健太郎(立命館大学)5点(3)関本泰生(関西大)2点(4)山崎努(関西大)0・5点

【各賞】
▽速度賞なし▽滞空賞早稲田将平(関西大)▽獲得高度賞早稲田将平(関西大)(立命館大航空部からの出場選手は、越智健太郎(4回生)小野まゆみ(4回生)谷之口國江(3回生)口野明史(3回生)吉田寛(2回生)の5人だった)