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立命館大航空部(グライダー)の話題の2人

 学生グライダー界で活躍する立命館大航空部。大空への夢を広げる選手たちの中から話題の2人を紹介しよう。

上:オーストラリアで高性能機にのるウィリアムズ選手 下:クラブのホープ、安永選手
上:オーストラリアで高性能機にのるウィリアムズ
選手
下:クラブのホープ、安永選手

 片岡優司選手(文学部3年)は、2006年3月に行われる第46回全日本グライダー選手権大会(4日から12日まで、妻沼滑空場)に、名古屋工業大の選手との合同チームで出場する。神奈川県の大清水高校出身。子供のころからパイロットになりたい、と航空部に入った。もっとも、立命館大に航空部があるのを入学当初は知らなかったそうで、入部は学生生活1年目の9月だった。

 しかし、さすがに上達は早く、2005年2月7日に待望の単独飛行。同年11月の第25回東海・関西学生グライダー競技会(岐阜・木曽川滑空場)では、名古屋工業大、福井大の選手と合同チームで出場。合同のため、正式順位はつかないが、7位相当の成績を残した。

 いまは、「グライダーで飛ぶのが面白くて仕方ない。自然というエンジンのすごさを感じています」と、熱中している。課題はメンタル面と、本人も言う。「心技体が大切と思うんですが、まだ、優勝を経験してなくて、いい線までは行くと、最後はあせりみたいなものが出てしまう」と、なかなか冷静。

 3月の全日本では、関東の強い選手と戦うのを楽しみにしている。関西は練習環境で関東より恵まれていない、と一般的には言われている。「ぼくは、そうは思いたくない。関西では、他大学の合宿に参加できる良さがあります。関東にはない」と、きっぱり。父親がアメリカ人で、友達の間では「ウィリアムズ」と呼ばれることが多いグライダーパイロットは、なかなか芯が強そうだ。

 安永朋代選手(文学部2年)は、兵庫県宝塚の小林(おばやし)聖心女子学院の出身。高校では美術部だったが、大学では「何か珍しいことをしてみたかった。高い所も、飛行機に乗るのも大好きだったし」と、すすんで航空部へ。

 グライダーは、乗った回数を「発」と言うそうで、教官と一緒に85発飛んでソロ(単独飛行)が認められた。その記念すべき「ソロ」は2005年12月7日、妻沼滑空場だった。2006年1月には、2回目のソロを体験した。「だいたい70発でソロになるんですが、私は15発多くかかりました。でも、全国大会で活躍できるように頑張る」と、明るい。

 グライダーの世界では、女性は決して珍しい存在ではない。むしろ、スポーツとしては男女の区別なく競うことができる魅力もあるようだ。2005年の東海・関西学生グライダー競技会でも、龍谷大の女子選手が3位にはいっている。

 安永選手は「たんたんと(操縦)するところでも、私、気合いが入りすぎるところがあって」と、くったくがない。クラブのホームページでは、プロゴルフの「あいちゃん」に似ていると紹介されているが、グライダー界のホープの成長が楽しみだ。

(以上、学年は2006年4月からです)


 2人が京都新聞社に訪ねてきてくれたのは、1月26日でした。初めて単独飛行「ソロ」をした日を聞くと、2人とも即答でした。グライダー選手にとって、この日は自身の誕生日と同じ、ひょっとするともっと大事な日なのかもしれません。「初心忘るベカラズ」という言葉があります。2人の一層の飛翔を期待しています。