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関西学生アメリカンフットボール 2006年11月26日 立命大、関学に惜敗 甲子園ボウル
5年連続出場逃す 最終クオーター TDパス及ばず

立命大―関学大 第4Q10分9秒立命大、QB木下雅からWR本多への7ヤードパスが通りタッチダウン。キックも成功し14―16と追い上げる(神戸ユニバー記念競技場)
立命大―関学大 第4Q10分9秒立命大、QB木下雅からWR本多への7ヤードパスが通りタッチダウン。キックも成功し14―16と追い上げる(神戸ユニバー記念競技場)

 神戸ユニバー記念競技場で6戦全勝同士の立命大-関学大の最終戦を行った。立命大は14-16で敗れ6勝1敗の2位で全日程を終え、5年連続のリーグ優勝を逃した。関学大のリーグ優勝は2年ぶり48度目、東西大学王座決定戦・甲子園ボウル(12月17日、甲子園球場)出場は5年ぶり44度目。同ボウルでは関東大学選手権(12月3日・味の素スタジアム、慶大-法大)の勝者と対戦する。

 立命大は序盤からランとパスをバランスよく織り交ぜ、第1クオーター10分55秒、QB木下雅(3年、立命館宇治)がWR中林(4年、大産大付)へ7ヤードTDパスを決めて先制。だが第2クオーター1分54秒、関学大QBの突進をいったんは阻止しながら、ファンブルさせたボールが不運にも立命大エンドゾーンに転がり、相手OLに押さえられて同点TD。前半終了間際の残り19秒にセーフティ(自殺点)で2点を失った。後半は一進一退の攻防。最終クオーター2分26秒にTDランで失点。試合時間残り1分51秒にQB木下雅がWR本多(3年、立命館宇治)に7ヤードのTDパスを決めて詰め寄ったが、最後は関学大に残り時間を使い切られ反撃機が回ってこなかった。

関西学生アメフットリーグ勝敗

関学大 16 0-7 14 立命大
7勝   9-0   6勝1敗
    0-0    
    7-7    

得点機のミス響く

 立命大攻撃陣はラン、パスの獲得距離でともに関学大を上回り、第1ダウン更新も三つ多い20。個々のプレーの威力では上回ったが1個のセーフティー2点に泣いた。攻撃担当の橋詰コーチは「関学は熱く、冷静にタックルの手を伸ばしてきた。勝ち続けてきた立命と泣いてきた関学との差だろうか」と唇をかんだ。

 序盤は試合を支配した。昨季の関学大戦でも大活躍したRB松森の豪快なラン、QB木下雅の多彩なパス。だが前半はTD1個のみ。「得点すべき時にミスした」とWR前田。関学大のしぶとい守備にいつの間にか飲み込まれていた。

 後半、立命大はパスを軸に反撃を試みたが、対する関学大は後方に穴をつくらずロングゲインを許さない守備で対抗。立命大はFG失敗などで逸機を続け、2点差に追上げるTDを挙げた時、残り時間は2分を切っていた。

 攻撃陣主力の大半が来季も残る。QB木下雅は「チームを勝たせるQBになれなかった僕の力不足。1年で関学に勝てるQBになる」と言葉に力を込めた。

立命大 守備陣、微妙なズレ

 第4クオーター終盤。立命大はTDを奪って追い上げた。点差はわずか2点。逆転するためには再び攻撃権をつかまなければならない。残された時間は1分51秒。K沢和はキックオフしたボールを奪い取ろうと小さなキックを仕掛けた。しかし、ボールは関学大が捕球。じりじりと時間だけが過ぎ、立命大守備陣はタイムアウトを重ねたが、打つ手がなかった。5年連続となる甲子園ボウル出場は夢と消えた。

 古橋ヘッドコーチは「関学大の戦術は想定内の範囲だった」と振り返る。しかし、守備陣に微妙なずれが生じ、勝負どころでラン、パス攻撃で長いゲインを許し、反則も犯した。立命大・DL岡本は「負ける相手ではないのに、ふがいない思いでいっぱい」と悔しがった。

 第4クオーター開始直後は自陣30ヤード地点からの相手パスをDB河村が不正妨害して15ヤードの罰退を食らい、結果的に相手に追加点となるTDを与えた。何より痛かったのは、同クオーター12分の大半を関学大に支配され、反撃の余地がほとんどなかった。LB木下恵は「関学大の甲子園に行けなかった4年間の思いが、上回っていたのかもしれない」と目を真っ赤に潤ませた。主将のLB橋本は「プロフェッショナルというスローガンを掲げたが、負けたので完成できなかった」と唇をかみしめた。

 歓喜に沸き返る関学大サイドのスタンド。激しい雨が降りつける中、反対側のサイドで円陣の中心に入った古橋ヘッドは自らにも言い聞かせるように選手たちをたたえた。「おまえたちは頑張った。胸を張ってスタジアムを後にしよう。この悔しさを絶対に晴らし、来年も再来年も二度と関学に負けないチームをつくろう」と誓いを立てた。

誰も悪くない

立命大・古橋由一郎ヘッドコーチの話
 チームはいい状態で、仕上がりもよかった。コーチ時代を通して15年間の中で今季は選手たちの意識、モラルが最も高かった。(敗れたのは)誰が悪いというわけでもない。関学大の勝利への執念が高かったといえばその通りだが、チームの成長率ではウチの方が高かったと思う。成果に結び付けられなかった私のゲーム運びが未熟だったとしかいえない。