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強豪集うW杯グランプリ「銀」 フェンシング・フルーレ
同大・太田 「勝負の年」好発進 北京切符に照準

東京都内で合宿するフェンシングのエース太田雄貴。北京五輪では日本選手初となるメダル獲得を目指す=1月22日
東京都内で合宿するフェンシング
のエース太田雄貴。北京五輪で
は日本選手初となるメダル獲得を
目指す=1月22日

 朝から晩までフェンシング漬けの生活となる覚悟はできている。男子フルーレのエース太田雄貴(同大)は来年の北京五輪で日本選手初となるメダル獲得が目標だ。2007年1月27日にパリで行われたワールドカップ(W杯)グランプリ大会では2位と健闘。五輪の前哨戦となるシーズンで好発進した。

 グランプリ大会はW杯の中でもポイントが通常の2倍になる格上の試合。決勝ではドイツ選手に敗れたが、江村宏二監督は「世界の強豪が集まった中、銀メダルは本当に価値がある」と興奮気味にたたえた。日本勢で28年ぶりの金メダルを獲得した昨年12月のドーハ・アジア大会に続く殊勲のメダルだ。

 最大の武器はそのスピード。「勝負の年」と位置付ける今季は剣の速さを追求しながら「ディフェンスを強化したい」と課題を口にする。北京五輪の出場枠はW杯でポイントを重ね、来年3月末までのランキングでアジアの上位2人に入る必要がある。中学時代から海外を転戦してきた21歳は「韓国もライバルだし、日本選手との争いもある」と口元を引き締めた。

 日本協会が重点強化の男女フルーレ計7選手に住宅ごと提供して集中強化する方針を打ち出し、太田も東京都北区の国立スポーツ科学センター(JISS)近くのマンションに拠点を移す。「学生らしい生活もしたいけど、アスリートとしての宿命」。五輪まではW杯転戦とJISSで長期合宿の日々が続く。