京都新聞社TOP

関西学生アメリカンフットボール  今秋、返り咲き昇格 1部で旋風! 龍大期す

■部員の4割初心者 企業訪問やアルバイト 運営も異色の「手作り」

新チームの本格的な練習が再開し、生き生きとした表情で走り込み中心のメニューに取り組む龍大の選手たち(吉祥院グラウンド)
新チームの本格的な練習が再開し、生き生きとした表情で走り込み中心のメニューに取り組む龍大の選手たち
(吉祥院グラウンド)

 1部に今秋昇格する龍大が2007年2月、新チームの本格的な練習を開始した。部員の4割が大学からアメフットを始めた初心者で、常勤コーチは1人だけ。リーグ1部校としては異色のチーム構成に加え、部員自らが企業訪問やアルバイトで活動費を稼ぐ「手作り」運営を続ける。昨季は部員が5年前の約1・5倍に増えるなど着実に成長。1部で旋風を起こそうと練習に励んでいる。

 1974年創部。長年2部だったが、2000年に京大出身の村田斎潔ヘッドコーチが就任してから急速に力をつけ、03年に初昇格を果たした。一昨年2部に降格したが昨季は全勝。1年で1部に復帰した。

 村田ヘッド就任時に約40人だった部員も約70人にまで増えた。他競技からの転身組の多さが特徴で、毎年の入部者のうち経験者は10人程度。経験者をそろえる有力校と大きく事情が異なる。大谷高バスケットボール部出身の北山陽太主将は「上下関係がない一体感にひかれた。村田さんの教え方も面白い」。部員増の要因には一般入部者の高い定着率と、村田ヘッドの存在が大きい。

 全部員がイヤーブック(年鑑)作成、新人勧誘など4つの班のいずれかに必ず入る。4月には全員が大学の新入生宿泊キャンプにアルバイトで参加し、部の運営費に充てる。イヤーブック作りに必要な20社以上の協賛企業への営業活動も部員自ら行う。スタッフが多い1部の強豪校では分業が進むが、部員からは「社会勉強になる」と前向きな意見が多い。

 「龍谷独自の明るい空気は代々上級生が受け継ぐ部分が大きい。アメフットという奥深いスポーツを知れば知るほど上達する」と、米国の大学でコーチ経験もある村田ヘッドは言う。

 他の1部校と比べ小柄な選手が多く、一見戦力不足にも見える。だが「他校と違うスタイルかもしれないけど、この戦い方で1部でも結果が出せる自信がある」(北山主将)と選手は誇りを抱く。1部8校の半分を京都勢が占める今季、龍大旋風に期待がかかる。