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夢舞台へ本格始動 NFLへ挑戦中 立命大出の木下 課題の英語も特訓 日本法人が全面支援

木下典明さん
木下典明さん

 アメリカンフットボール最高峰のプロリーグ・NFLへ挑戦中の木下典明(23)=立命大出身=がNFL日本法人のNFLジャパンの全面支援を得て米国の最新トレーニング施設で本格的な挑戦を始めている。木下は外国選手の中で課題の英語習得にも取り組む。米国4大スポーツの中で唯一日本人が未到達の過酷なフィールドへ、NFLぐるみの計画が始動している。

 木下は立命大4年でNFLの下部リーグ・NFLヨーロッパに初参加。WRなどで活躍した。2季目の昨年はポジション別MVP獲得や所属先のリーグ優勝に貢献するなど過去の日本選手で最高の成績を残した。

 だがNFL練習生に進める8人の外国人枠には入れなかった。NFLヨーロッパのトニー・アレン外国人選手強化担当ディレクターは「NFLの試合に耐えうる強い体と英語力の不足」と理由を挙げる。木下は「体は何とかなる。でも試合中に指示を聞き逃したり、他選手のミスを押しつけられたり、英語のために何度も悔しい思いをした」と言う。

 木下は昨年末、NFLヨーロッパへの選抜を3年連続で突破。NFLジャパンは合格者6人の中で実績に優れた木下のサポートを決め、3月4日の外国人キャンプ(米国フロリダ州)入りを前に2月14日から米国に派遣した。荒井次郎ファン・フットボールデベロップメントディレクターは「昨年の木下は優れた成績を残したのに英語力など弱点は明確だ。来年は制度の対象者や派遣期間を拡大したい」と意図を語る。

 派遣先は米国ジョージア州の「XPE Sports」。2面のジムや広い体育館などの豪華設備を備え、NFLや大リーグの選手、NFLのドラフト対象となる大学生選手の多くが集まる。現在は他国のNFLヨーロッパ参加予定者も合流しており、木下は日本人1人の環境で英語のトレーニングも進行中だ。

 3月中旬に所属チームが決まり、全体キャンプが始まる。木下は「XPEはNFLを目指す人が多く刺激がある。海外選手のパワーは格段に上だが僕は焦らず力をつけたい。3年目の今年は必ずNFL練習生に入る覚悟でいる」と4月14日のリーグ開幕へ意気込む。

(2007年3月2日の紙面から)