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2008年のアメリカンフットボール・甲子園ボウルで立命館大勝利

■立命館大攻守に圧倒

 アメリカンフットボールの東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」が21日、大阪市の長居陸上競技場で行われ、立命大が19-8で法大を破り、4年ぶり6度目の大学王座に輝いた。通算成績は関西代表の32勝27敗4分けとなった。

 立命大は序盤、パス攻撃がさえ、第1クオーター4分、QB松田大(3年、関西大倉)のパスを受けたRB姉川(4年、立命館宇治)が先制のTD。第2クオーター1分にも松田大の17ヤードのTDパスがWR尾崎(3年、佼成学園)へ通り、リードを広げた。

 前半終盤にパントを相手にブロックされTDを許したが、攻守ともに圧倒。第4クオーター12分にはキッカー砂原(4年、立命館宇治)が落ち着いてFGを決めて法大を突き放した。

 年間最優秀選手(ミルズ杯)に立命大のRB松森(4年、箕面自由学園)が、甲子園ボウル最優秀選手にはDB今西(4年、立命館宇治)が選ばれた。

 立命大は1月3日、東京ドームで開かれる日本選手権「ライスボウル」で社会人代表のパナソニック電工と対戦する。

【試合スコア】

立命大 19 9-0 法大
    7-8    
    0-0    
    3-0    

■強烈守備流れつかむ

激しいタックルで法大のRBを止める立命大DBの今西(右)ら守備陣=長居陸上競技場
激しいタックルで法大のRBを止める立命大DBの今西(右)ら守備陣=長居陸上競技場

 第2クオーター開始直後の守備が立命大の強さを象徴していた。強烈なDLのプレッシャーが相手QBに襲いかかる。2人の立命大選手がQBを追い回す。苦し紛れに投げられたパスをDB今西がインターセプトし、攻撃権を奪い返した。

 直後の攻撃でタッチダウンを奪い、16-0として流れをつかんだ。第1クオーターにもインターセプトで危機を救った今西は「法大はセオリーと違う攻撃が多くやりづらかった。だけど、そこにチャンスが転がっていると思った」。研究を重ね、自信を持って臨んだプレーで結果を出した。

 「ディフェンスが頑張った勝利」と古橋監督。QBを次々に替える法大の奇襲攻撃にしっかりと対応し、「1000ヤードラッシャー」のRB原の突破もわずか58ヤードに封じた。再三の好タックルを見せたDB町は「一人がタックルミスしても次の選手が何が何でも止めた」。フォローの早さが際立った。

 2年続けて甲子園ボウル出場を逃していた。「与えられたことをやっていれば勝てるという雰囲気」(古橋監督)を払拭(ふっしょく)しようと、意識改革に取り組んだ。深夜までミーティングを開き、早朝のパス練習も日常的になった。LB岸本は「やり残したことはない。だから慌てず、最高のディフェンスができた」と胸を張った。

 試合終了後、誇らしげにフィールドに立つ選手たちは早くも次のライスボウルを見据えていた。パナソニック電工には立命大時代に日本選手権2連覇を経験したメンバーが数多く所属する。「勝って立命史上最強のディフェンスと呼ばれたい」と岸本。最高のシーズンを締めくくる一戦へ思いを込めた。

■裏かく強気パス

第1クオーター4分54秒、立命大RB姉川がQB松田大からTDパスを受け、6―0と先制する
第1クオーター4分54秒、立命大RB姉川がQB松田大からTDパスを受け、6―0と先制する

 リーグ戦で見せつけたラン攻撃ではなく、強気なパスで法大守備網を切り裂いた立命大。序盤、QB松田大は「法大がうちのランを警戒していた」と、臨機応変にパスを選択した。

 第1クオーター4分、松田大のパスが中央から右サイドへ渡り、受けた姉川が飛び込んで先制TD。姉川は「攻撃はパスもランも両にらみだったが、パスで先制TDを決められうれしかった」と満面の笑み。

 さらに、第2クオーターには松田大が矢のような鋭い17ヤードのTDパスを通した。パスからリズムを作り、ランも絡めた分厚い攻撃で法大を圧倒した。

 試合前はラン攻撃に注目が集まったが、エースRB松森は「レシーバー陣は夏場、苦しい練習を積んできた。その成果が大事な試合で実った」と感謝を忘れなかった。

 ライスボウルの相手は2連覇を狙うパナソニック電工。QB松田大は「相手はすごく強いチームだが、僕たち学生には勢いがある。結束力を見せたい」と力強く話した。

-守り集中した-
立命大・古橋由一郎監督の話
 前半に簡単に点が取れたので守りに入ってしまった。法政のパスが甘かった面もあるが、ディフェンスはワンプレーに集中してくれた。選手だけでなく、トレーナーや分析スタッフなど裏方の頑張りが優勝を支えてくれた。

◇両チームの成績◇

【立命大】   【法 大】
TD(6点)
TFP(1点)
TFP(2点)
FG(3点)
30 パス回数 28
199 パス獲得ヤード 175
42 ラン回数 31
105 ラン獲得ヤード 83
ターンオーバー

4年ぶりの大学日本一に輝き喜びを爆発させる立命大の選手
4年ぶりの大学日本一に輝き喜びを爆発させる立命大の選手

(2008年12月22日付け紙面から)