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(10)ミズノスポートロジーギャラリー

2009年12月22日

 スポーツ用品メーカー「ミズノ(株)」の本社ビルにある「ミズノスポートロジーギャラリー」を2009年12月18日に訪ねた。ビル1階と3階に、スポーツの過去、現在、未来を物語る約300点のスポーツ用品が展示されている。

 野球のグローブは、複製品も含めて明治、大正、昭和の各年代のものが並んでいる。初期のグローブは、まさに大きい手袋のようで、ユーモラスな形だ。じっと見ていると、野球を楽しもう、普及しよう、という先人の熱意が伝わってくる。野球やサッカーのスパイクの変遷もよく分かる。私自身は、40年以上も前の中学、高校時代にソフトテニス(当時は軟式庭球といっていた)をしたので、ラケットの展示ケースに視線を奪われた。

新旧のグローブ
新旧のグローブ

 現代のプロ野球の名選手のバットが並んでいる。塗装だけでなく、グリップエンドの形が微妙に違っているのが面白い。3階には、野球の未来のバット、ミット、ヘルメットなどを身につけたマネキンが2体。いつかは現実になるのだろうか。

名選手のバット
名選手のバット

未来の野球
未来の野球

 用具ばかりでなく、シドニー五輪、長野、ソルトレークの両冬季五輪などの聖火ランナーが使ったトーチもあり、スポーツの歴史の一コマを学ぶことができる。

聖火トーチ=左から長野、シドニー、ソルトレーク
聖火トーチ=左から長野、シドニー、ソルトレーク

 近年、スポーツの大きな要素として「する、みる、ささえる」とよくいわれるが、さらに「つくる」のもスポーツといえるだろう。スポーツの人間ドラマの背景に、工夫に工夫を重ねたスポーツ用具がある。ミズノ広報宣伝部大阪広報課によると、スポーツ用具は「選手のパフォーマンスをいかに最大限引き出すか」が役目という。用具開発は、かつては4年に一度の五輪の度に大きく進歩した、という見方があるが「最近は、そのサイクルがもっと早くなっている」そうだ。「プロ選手ばかりでなく、アマチュア選手の方々も用具を厳選するのが最近の傾向」ともいう。

 ミズノスポートロジーギャラリー(大阪市住之江区南港北1丁目12―35)は、地下鉄中央線「コスモスクエア」駅、または、ニュートラム「中ふ頭」駅から徒歩10~5分。午前10時から午後6時まで開館、入場無料だが、本社ビル内のため、会社が休みの土曜、日曜、祝日などは閉めている。