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(11)総合型地域スポーツクラブ

2010年01月10日

■さまざまな形のクラブづくり進む

 「スポーツ経験、何かありますか」と質問を受けたとき、大方の人は、学校時代のクラブ経験を思い浮かべるでしょう。日本の場合、スポーツを始めたり、親しんだりするのは、長い間、学校のクラブ活動が中心であり、「学校体育」と呼ばれています。施設は学校内のグラウンド、体育館やプールです。指導者は多くの場合、学校の先生です。

 日本体育協会や、文部科学省が全国的に普及を目指している「総合型地域スポーツクラブ」は、学校も含めた地域全体の施設を使い、地域の老若男女が「いつでも」、そして「自分の好きな種目」を仲間と一緒に楽しもうという組織です。クラブ運営も「会員が自主的に」行います。

 この総合型地域スポーツクラブの「近畿ブロッククラブミーティング」が2009年11月28、29日に大阪府大東市の大阪産業大学で開かれました。平成21年度の第2回ミーティングで、近畿地域の先進クラブや行政団体などが、それぞれにブースを設けて、クラブの特徴や、これからの問題点などを展示、情報交換を行いました。

 ミーティングに参加した長岡京市体育協会の立野誠次専務理事(日本体協近畿ブロック地方企画班員)によると、「行政の取り組みでいえば、市町村によって温度差があり、あえていえば、『2局化』している。兵庫県は、行政主導で800余りの小学校区に総合型クラブを設立したが、今後、それをどう育てていくかが大切。総合型クラブで、地域住民がスポーツをするようになっても、学校のクラブは引き続き必要だろう」と言います。

 近畿ミーティングで出された資料に、10のクラブが紹介されています。

 ほかに、クラブの横の連係のモデルとして、長岡京市クラブ連絡協議会、甲賀市スポーツクラブ連絡協議会が紹介され、総型クラブと行政の関わりを進めている加古川市教育委員会の報告もありました。

 長岡京市では、すでに「長七みんなのスポーツクラブ」(拠点は長岡第七小学校)を第1号に、「ふるさとスポーツクラブ」(長岡第九小学校)、「フォー遊クラブ」(長岡第四小学校)が活動を始めており、長岡第五小学校、長法寺小学校を拠点にするクラブの設立準備が進められています。これらクラブをまとめたパンフレットも作成し、市民への広報に力を入れています。

(1)ふるさとスポーツクラブ(長九小学校)=グラウンドゴルフ
(1)ふるさとスポーツクラブ(長九小学校)=グラウンドゴルフ

 地域活性化は、住民の健康づくりが基礎となるでしょう。総合型地域スポーツクラブが、地域の実情に合った、クラブ員が自らの手で発展させるクラブとして成長してほしいものです。

左:(2)フォー遊クラブ(長四小学校)=体育館で楽しく体を動かす・右:(3)長七みんなのスポーツクラブ(長七小学校)=サッカーを楽しむ子どもたち
左:(2)フォー遊クラブ(長四小学校)=体育館で楽しく体を動かす
右:(3)長七みんなのスポーツクラブ(長七小学校)=サッカーを楽しむ子どもたち