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(20)京都府広域スポーツセンター

2012年06月28日

■総合型地域スポーツクラブの設立、活動を支援

 議員立法の「スポーツ基本法」案が2011年6月17日、参議院本会議で可決、成立した。東京五輪を3年後にひかえた1961(昭和36)年制定のスポーツ振興法を50年ぶりで全面改正した。

 新しい基本法では、誰もがスポーツをする権利(スポーツ権)を明確にした。さらに、国際大会などで活躍できる「競技スポーツの強化」と、健康スポーツを支える「地域スポーツの育成」を両輪にしている。

 地域スポーツでは、全国的に「総合型地域スポーツクラブ」の設立が進められている。2000(平成12)年策定のスポーツ振興基本計画に基づいて、文部科学省がクラブづくりを推進してきた。京都府では2011(平成23)年2月現在、37クラブが活動中だが、京都府体育協会の事務局(京都市南区、京都テルサ)内に、「府広域スポーツセンター」を設置、総合型地域スポーツクラブの設立、活動などを支援している。

■府体協事務局内に4人のスタッフ

 広域スポーツセンターは、2004(平成16)年から、京都府教育委員会と府体育協会が一緒になって運営してきたが、2011年度からは事実上、府体協が主体になってセンター機能を強化している。スタッフは、日本体育協会のクラブ育成アドバイザー2人、totoの助成を活用した専任指導員2人(計4人=常勤2人、非常勤2人)を置いた。

■多彩なセンター活動

•総合型スポーツクラブの設立の支援…府内26市町村中、10市町村では、まだ同クラブが設立されていない。各市町村と連絡を取りながら、設立へ向けた啓発活動にも取り組む。

•指導者、スタッフの紹介制度…スポーツの普及には、場所と指導者が不可欠といえる。京都は幸い大学が多く、スポーツ指導の人材も豊富。センターでは、順次、大学を訪問して指導者、スタッフの発掘に努めている。大学ばかりでなく、広く人材を集め、地域からの要望にこたえる紹介制度の準備を進める。

•府総合型地域スポーツクラブ連絡協議会の関連事業…クラブ連絡協には府内37クラブが加盟しているが、広域センターでは金銭的な支援(totoを活用)をしたり、クラブ連絡協をサポートする各種事業を展開する。本年(2011年)の9月11日には研修会を、12月3、4日には総合型クラブ全国協議会(SC全国ネットワーク)近畿ブロックミーティングをそれぞれ府スポーツセンターで開くことにしている。

•アシスタントマネジャー養成講習会…「スポーツで地域を元気にする」をテーマに本年(2011年)7月31日、8月21日に府スポーツセンターで開く。クラブマネジャーの役割、総合型クラブの事例、クラブの作り方、運営の基礎などを学ぶ。

■わがまちクラブを紹介する「京のクラブネット」

 広域センターの取り組みは他にもあるが、総合型地域スポーツクラブの基本的な内容や、府内37クラブの紹介などを1冊にまとめた「京のクラブネット」(2011年度保存版)=写真=が発行されている。A4版30ページ。詳しくは、センター TEL075(692)3423

京のクラブネット

【おさらい1】
 総合型地域スポーツクラブ=「総合型」は、野球、サッカー、バレーボールといった一つの種目ではなく、クラブ会員らが希望する種目、クラブが提供できるさまざまな種目を楽しめるクラブを示す。「地域」は、一つの学校の体育クラブではなく、老若男女だれもが一緒にスポーツを楽しめる活動を示す。場所は、地域に開放される学校施設(体育館やグラウンド)を使うことが多い。

【おさらい2】
 toto=スポーツ振興くじ(サッカーくじ)。サッカーJリーグの試合の勝敗をくじの対象にしている。日本スポーツ振興センターが運営し、2010年度の売り上げは約848億円にのぼり、この中からスポーツ団体などへの助成金は約128億円だった。