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(24)「スポーツ心(ごころ)」

2012年05月03日

 ウオーキングは一過性の流行ではなく、健康法の一つとしてすっかり定着した感がある。以前、ある愛好者から「ウオーキングはスポーツだろうか?」という質問を受けたことがある。野球やサッカーのようにルールに従って試合をするものではない。陸上や水泳のように記録を争うこともない。しかし、少なくとも身体を動かして、爽快感があり、人と人が交流できる、という点では、スポーツであると考えていた。やや漠然とした思いではあったが、先日、ある言葉に出会ってはっきりした。それは『スポーツ心』である。ウオーキングをするときにスポーツ心を持っていれば、それは、まぎれもなくスポーツをしていることになるはずだ。

 筆者は、京都のベッドタウン・長岡京市のスポーツ推進審議会の委員を務めている。2012年4月26日に開かれた審議会の席上、桝岡義明・審議会会長(京都府体育協会会長)から、『スポーツ心』という言葉が、市のスポーツ振興施策のキーワードになるという内容の発言があった。『スポーツ心』は長岡京市で約20年前から使われており、最近は、京都府、さらには国レベルでも聞かれるようになってきたそうだ。

「あんたもスポーツ心を」

 調べてみると、1991(平成3)年の長岡京市スポーツ振興審議会で、「あんたもスポーツ心を」という基本方針が答申されている。同市の西山公園体育館の入り口には、この言葉を書いた大きな標柱が立てられている。(写真)

 市では2012年度から14年度のスポーツ振興アクションプランの中にウオーキング奨励を明記している。この日のスポーツ推進審議会でも、市内のウオーキングコース新設が報告された。『スポーツ心』を持ってウオーキングをする楽しさを想像すると、スポーツフィッシング(釣り)、スポーツチャンバラ、スポーツ吹き矢などというのも、ある意味ではスポーツの一種であると理解できる。

 『スポーツ心』を持つためには、なんといってもスポーツを好きになることが第一歩だろう。「運動は苦手」と思い込まずに、できることからボチボチやってみることだ。今年はロンドン五輪が開かれる。スポーツに興味を持ち、好きなる良い機会と思っている。

(2012年5月)