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(32)「スポーツの歴史─11月編」

2012年11月01日

 国内では、11月からマラソン、駅伝などロードレースのシーズン。福岡国際マラソンが始まったのは1966年だった。今や、市民マラソンが大盛況。42・195キロに一人一人の人生ドラマを映し出す。戦後間もなく、米・大リーグ選抜チームが来日、各地を転戦した。半世紀以上も前の話だが、多くの日本人選手が大リーグで活躍するなど、夢のまた夢の時代だった。(参考文献は、大修館の「スポーツできごと一日一話」など)


○5日(1973年) テニスの神和住純がサーキット・プロ声明
 神和住は石川県出身。法政大学に進み、1967年の東京ユニバーシアード(学生の五輪)でシングルス銀メダル。1971年から全日本選手権でシングルス、ダブルスとも3連覇を達成した。世界への飛躍を期して、戦後初のプロテニスプレーヤーとなった。

○13日(1951年) 日本のプロ野球が初めて米・大リーグに勝利
 全パ・リーグ選抜チームがこの日、岡山県営球場で米・大リーグ選抜チーム(オドール監督)と対戦、3─1で勝った。全パは2回にスクイズや二塁打などで2点。3回には四球と二塁打で1点を加えた。計7安打だったという。大リーグ選抜は来日して12勝1分けと圧倒的な強さを見せていたが、14戦目にして初の1敗となった。
 なお、1921(大正10)年には、アマチュアチームの三田クラブが、東京芝浦球場で大リーグ選抜に9─3で勝った記録が残っている。

○21日(1978年) ユネスコが「体育・スポーツ国際憲章」を採択
 パリで開かれた第20回ユネスコ総会。前文と10条の憲章では、スポーツは、すべての人にとっての基本的権利とした。その実現のために、十分な施設、設備、研究、評価などの必要性を明記し、マスメディアの積極的な寄与を期待した。国家機能の役割、国際協力にも踏み込んだ内容となった。
 日本では、東京五輪(1964年)を前に、スポーツ振興法が施行され、2011年には改正されて、スポーツ基本法が成立している。

○27日(1966年) 福岡で第1回国際マラソン大会を開催
 前身は、1947年に始まった金栗賞朝日マラソン。国際マラソンになった第2回大会では、クレイトンが初めて2時間10分の壁を破るなど、大会の注目度を高めた。1974年の第9回大会から「福岡国際マラソン」と名称を変更した。

○29日(1980年) 第1回世界女子柔道選手権を開催
 大会はニューヨークで2日間にわたって開かれた。体重別の8階級に、世界27カ国から約150人が参加した。軽量級での活躍が期待された日本選手は、山口香選手(当時15歳)の銀メダル一つに終わっている。ちなみに、五輪では1992年のバルセロナ大会から女子柔道が正式競技となった。