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(34)「ロンドン五輪で生まれた記録やドラマ」

2012年12月29日

  第30回夏季オリンピック・ロンドン大会は2012年7月27日から8月12日まで開かれた(サッカーの一部試合は開会式の前に実施)。日本は過去最多のメダル38個(金=7、銀=14、銅=17)を獲得したが、大会全体で数々のドラマや記録が誕生した。そのいくつかを「数字」で紹介しよう。


◎初めて
─近代五輪116年の歴史で、すべての参加国が女子選手を派遣したのが初めて。これまでの大会で、男子選手しか派遣していなかったイスラム教国のサウジアラビア、カタール、ブルネイが女子選手を出場させたため実現した。(参加は204の国と地域)
─26全ての競技で女子種目を実施したのが初めて。これまで男子のみだったボクシングが、初めて女子種目を採用したため実現した。重量挙げ、柔道、マラソンなども、かつては男子のみの競技だったが、すでに女子種目が順次採用されている。

◇    ◇    ◇


─大会第2日に、重量挙げの三宅宏実選手が銀メダル。重量挙げの日本女子として史上初めてのメダル獲得となった。
─大会第3日に、アーチェリーの日本女子が銅メダル。アーチェリーの団体メダルは、日本の男女を通して初めて。
─大会第4日に、柔道女子57キロ級の松本薫が金メダル。この階級の日本勢では史上初の金メダル獲得となった。
─大会第8日に、柔道男子100キロ超級の上川大樹が2回戦敗退、日本男子柔道が、出場した五輪で初めて「金メダルゼロ」に終わった。
─大会第9日、バドミントンの女子ダブルスで藤井瑞希・垣岩令佳選手が銀メダル。バドミントンで日本選手が五輪のメダルを獲得したのは初めて。
─大会第10日、フェンシング男子の日本は、決勝でイタリアに敗れたが、フェンシング競技では、男女を通じて団体初のメダルとなった。
─大会第12日、卓球の女子団体の日本は、決勝で中国に敗れたが、銀メダルを獲得、卓球競技では男女を通じて初のメダルとなった。
─大会第13日、レスリング女子63キロ級で伊調馨が優勝。日本の女子で、全競技を通じて初の五輪3連覇を達成した。
─大会第14日、レスリング女子55キロ級で吉田沙保里が優勝。伊調に続いて五輪3大会連続の金メダル。
─大会第15日、シンクロナイズドスイミングのチームで、日本はデュエットに続いて5位となった。日本は初めてメダルを逃がした。

◎最 多
─競泳女子の鈴木聡美選手(山梨学院大)が、平泳ぎの100メートルで銅メダル、200メートルでが銀メダル、400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得。日本の女子選手が1大会で3つのメダルを獲得したのは過去最多。

□3度目
─ロンドンでの開催は、1908年、1948年についで、大会史上初めての3度目となった。日本は、1908年はまだ五輪に参加しておらず(初参加は1912年のストックホルム大会)、また、48年は敗戦国だったので五輪に招待されなかった。日本がロンドンでの五輪に出場するのは初めて。

○56年ぶり
─大会第2日、競泳男子400メートル個人メドレーで、作新高3年の荻野公介が銅メダル。競泳男子の高校生のメダル獲得は、1956年メルボルン五輪の山中毅(銀メダル)以来56年ぶり。

○48年ぶり
─大会第16日、ボクシング男子ミドル級で、村田諒太が金メダルを獲得、1964年東京五輪バンタム級の桜井孝雄(故人)以来の金メダルとなった。

○44年ぶり
─大会第9日、サッカー男子の準々決勝で、日本がエジプトに3─0で勝ち、1968年メキシコ五輪以来、44年ぶりでベスト4に進出。(3位決定戦で韓国に敗れ、メダル獲得は成らず)
─大会第15日、ボクシング男子のバンタム級で清水聡が銅メダル。メキシコ五輪で同級3位だった森岡栄治以来の銅メダル。

○28年ぶり
─大会第6日、体操の男子個人総合で、内村航平が初優勝。日本選手の個人総合金メダルは、1984年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司選手以来、28年ぶり。内村は、日本選手として初めての世界選手権と五輪の「二冠」を達成。
─大会第16日、バレーボール女子の日本は3位決定戦で韓国に勝ち、1984年ロサンゼルス大会以来の銅メダルとなった。

○24年ぶり
─大会第16日、レスリング男子フリースタイル66キロ級で、米満達弘が優勝、1988年のソウル大会の小林孝至、佐藤満以来の金メダルとなった。

◇双子選手
─大会第15日、レスリング男子フリースタイル55キロ級の湯元進一が銅メダル。前回北京大会の60キロ級で、双子の兄、健一が銅メダルを獲得しており、双子でメダリストとなった。