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グライダースポーツへの招待

2009年07月31日

 グライダーとの出会いは、大学に入学し、すぐに体育会航空部に入部したときからです。当時の関西の大学の航空部は、旧高松飛行場で合宿練習を行っており、私の最初のフライトも高松飛行場でした。機体は、立命所有の国産の「萩原式H22」という2人乗りの中級練習機で、長さ300mのピアノ線をつないでランドクルーザーで引っ張り上げて離陸する方式でした。高度200mまで上がると、そのピアノ線をはずして離脱し、その後、旋回しながら場周飛行という四角の形で飛行して滑走路に着陸するのです。

当時の高松飛行場上空からの風景
当時の高松飛行場上空からの風景

 飛行時間はわずか3分という短さでしたが、上空から見る田植えが終わった水田の緑と、高松市の町並み、そして瀬戸内海の美しさに感激したことを今でもはっきり覚えています。そして、このような景色のなかを自分の力で自由に飛ぶことができればどれだけ幸せなことだろうと思ったのが、今も飛び続けている動機でした。(写真は、当時の高松飛行場上空からの風景です)

 当時の「H22」というグライダーの性能は、滑空比(1mの高度を失高するときにどのぐらいの距離を飛べるかを表す)は「18」くらいでしたが、今の最新鋭機のそれは「60」を超しています。つまり、高度が1000mあれば、60km以上遠くまで飛べるということです。大阪の梅田の上空1000mから飛び始めると、滋賀の大津市までの距離をエンジン無しで飛べるのという計算になります。

※クリックで拡大します
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 ところで、これからお話するグライダーについて少々説明をいたします。写真(立命館所有の名機・ディスカス=ドイツ製)でも分かるように、JA21RDと機体番号があり、形は小さいですが、ANAなどの旅客機と同様に立派な航空機です。また航空法では、滑空機という分類であり、

の3種類に分類されます。実際に大空を飛ぶには、国の耐空検査(自動車の車検のようなもの)や無線機検査があります。

 操縦するには、国家試験に合格して、「技能証明」という資格を取り、毎年の航空身体検査に合格することが必要です。

 これから、このコラムで、いろいろな国でフライトしている驚異的なグライダーの世界をご紹介しましょう。