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高校選手権決勝で見つけたこと。(連載第95号)

2009年01月13日

 良い試合だった。私の第一声は誰もが感じたことだろう。マスコミは、鹿児島城西の大迫選手を大々的に報じていて大量得点の鹿児島の優位に動いていた。実際は、広島皆実の支配した試合展開だった。一試合を通して広島の藤井監督の采配がすばらしかった。41年ぶりに広島を優勝に導いた采配が気にかかった。そして、大会10得点の記録を塗り替えた大迫選手のすごさの秘密をテレビ画面から探ろうと必死に見入ってしまった。

 そして私なりに感じたこと、想像したことを話してみたい。その前にテレビ解説の武田さんはうまい説明をしてくれた。それは、彼のプレーにFWとしての懐(ふところ)の深さを感じるということだった。また、何度もポジショニングのうまさも誉めていた。私も同感だった。それ以上に感じたことは、次のとおりだ。

ここまで言うと最大限の賞賛になってしまう。高校生にとっていい事ではない。卒業したらアントラーズ入りが確定しているとのことだが、そこでの飛躍を期待したい。

 最後に押えておくことがひとつだけある。広島の金島選手である。彼はこの試合で2得点した。まさにFWとして大迫選手以上の働きをしたわけだ。そして結果広島に優勝旗を持ち帰ることになった。彼の得点は、非常に良い時間に取っている。ほしい時に点が取れる選手が一番良い。だから率直に昨日の試合は彼がMVPだと思う。私は二人もすばらしい選手を見ることができて非常に満足した一日だった。