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日本屈辱の2位通過、豪に逆転負け。独の悪夢再び。(連載第105号)

2009年06月18日

 これが今朝の京都新聞スポーツ面の見出しだ。凡そスポーツ紙も似たりよったりの記事が目に付く。そして、たいていは本戦でのベスト4は遠のいたと締めくくる。報道番組のサッカーとは無関係なニュースキャスターでさえセットプレーと高さ対策が必要と言う。多くの日本人がその戦いの情けなさに評論家ぶった。

 それほど簡単な試合展開だった。サッカー経験の薄い人間でさえ、目の前の展開は理解できたようだ。あきらかに日本は押され自分らのサッカーをできていなかった。それに反して豪は力強い自分らのサッカーをし続けた。前半の先取点が入っても、決して恐れてはいなかった。しかし、そうかと言って甘くもみていない。豪の選手はホームの名誉を背にして必死で動き回っていた。

 ではじっくりと考えてみよう。今回はどのような試合体制で臨んだのだろうか。帯同した選手層は薄かった。しかし、言葉では一位通過を公約に掲げていた。そして相変わらずの先発メンバーだった。その中でも松井が俊敏な動きをしていた。しかし彼を生かす流れになっていない。彼のシュートも焦りがみえていた。

 玉田、橋本、今野、長友、内田、阿部、矢野といった常連組の限界が見えた。ひとつひとつ言い当てても良いが、そんな後ろ向きの発言を繰り返しても仕方がない。一番気にかかったのは岡田監督の限界がわかった気がした。ひとつ前のカタール戦とこの豪州戦を見て、解任の声が上がらないのに不思議に思う。そこのところが日本がベスト4にふさわしくない所以なのだろうか。

 一位通過を公約に掲げた戦いならば、そのような布陣で臨むべし、この戦いを本戦へのテストマッチにするならば、新しいメンバーを使うべきだろう。私には解らない障害があるのだろうか、代表監督が自由に選手を呼べないハードルがあるのか。現状の代表で一年後望むならば、一次リーグ通過は期待できない。豪州程度のチームは山ほどやってくる。あと一年でどれほどビルドアップが可能なのか、

 私は、選出されてやってくる選手の基から疑問に思う。ようするに根っこから改革する気概が必要だと言うことである。日本の選手の走り方からやり直す必要がある。どの選手も同じような走りをする。同じようなドリブルをする。これでは個性はないし、リーチの長い体格差のある外人との差は縮まらない。一度サッカーボールを置いて他のスポーツで練習をやったらどうだろう。他のスポーツの合宿に参加したらどうだろうか。

 サッカーでは単純に必要なボールの止め方、シュートのインパクト、最初の動き、トップスピードに乗る瞬発力、体も頭も柔らかくする練習、半身での体制でも勝てる潜在能力のアップなど多彩なメニューは、サッカーの練習だけでは身につかない。代表をサポートするためにありとあらゆるスポーツに協力を請うことである。きっとその中から道は開けると思う。

 隣国の韓国と北朝鮮がともにW杯の出場権を勝ち取った。彼らの秘伝を勉強すべきだ。今までに経験していない練習を謙虚に受け止める姿勢が必要だ。