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コンフェデレーションズカップも終わり、南ア大会まであと一年。(連載第106号)

2009年07月02日

2010年W杯南アフリカ大会会場地

 コンフェデ大会でのアメリカの躍進は見ていて楽しかった。W杯でベスト4に入るチームは、このようなチームだと言えるのだろう。現段階では、残念ながら我が日本代表では困難であろう。W杯で一次リーグを勝ち残れるチームは、ある程度の体格とスピードが必要で、その上に技術力が加味されて備わるチームということになる。サッカー若輩国のアメリカが(女子サッカーは優秀国だが)この大会準優勝したことが、日本チームの模範的な指針ともなりうると思っている。とくにFWの質の高い動きと果敢なプレー、スピード豊かなアタックを連日目の当たりにして、バランスのとれたチームを羨望の目でみてしまった。

 では、本題に入ろう。本日はこの大会で気になることや本大会の会場地について考えて見た。コンフェデの決勝戦、ヨハネスブルグのエリスパーク競技場は、芝がめくれていて、決してグランド環境は良くなかった。よく調べてみると本大会では、9万4千人入るサッカーシティスタジアムが現在建築中であった。これから夏季を迎える南半球では、芝貼りも想定されていることだろう。2002年の時も埼玉スタジアムの芝貼りの具合が思わしくなかった。

 その他にネットで調べていくとこんな記事にも出会った。FIFAコメントととして、万一不測の事態で南ア大会の開催が困難になった場合、英国などとともに日本も代替地として候補に上がっているとの事だ。他国の不幸を条件というのは不謹慎だと思うけれど、日本のオーガナイズ機能の高さが評価された結果だと、少しうれしいさが生まれてきた。しかし、少々の暴動が起こっても淡々とW杯は開催されることだろう。

 次に岡田監督がコンフェデの視察とともに代表のキャンプ地候補も見てきたらしい。候補地に南部の保養地のジョージが選定されている。ストレスのない環境が一番の理由だそうだ。では少し会場地について考えてみたい(私が作成した地図を参考にしていただきたい)。南アは季節が逆で、今は冬季である。コンフェデの試合をみてピッチでの監督の寒さ対策用のコートが見えたし、吐く息も白かった。つまり以前にも述べたが、ヨハネスブルグなどは内陸で気候は寒い。それに変えて南部海岸地帯は地中海性気候で比較的温暖である。日本は、12月の抽選会で決戦の会場地や相手チームが決定されることを待たずにキャンプ地を選定するようだ。

 つまりすべての決戦が移動を伴うことになる。岡田監督は、滞在におけるストレス(安心・安全な環境を重視)よりも移動することを選択したわけだ。もちろん指揮官の考えであるから文句いうわけではない。12月まで待ってキャンプ地を選択するよりも懸案事項を早く解決して練習にうち込んだほうがベターであろう。

 要するに、もしもあなたが最低2週間、ひょっとしたら1ヶ月に渡って海外旅行をするとしたら、一番に定住地を決めたいだろう。それも治安が補償された快適なリゾートであれば文句はない。岡田監督はジョージというリゾート地を選択したわけだ。今一度地図で確認してほしい。その中で、ジョージから近い会場地は二箇所であることがわかる。ケープタウンとポートエリザベスである。ジョージと同じ南海岸に位置している。気候も同じ。旅行では風光明媚な一帯である。そして、その他の7会場は、すべてそれよりも北に位置していることがわかった。ダーバンを除いて、内陸で日夜の温度差があって政治や経済の中心地でもある。また広大な国立公園を有する乾燥地にも近い。

 私は抽選で大半がヨハネスブルグを中心にした地域で一次リーグが当たってしまったら心配している。理想は一次リーグの会戦地がケープタウン、ポートエリザベス、ダーバンで前回のブラジルと同一組に入らないと言うことだ。もっと言えば、スペイン、ドイツ、フランス、アルゼンチン、オランダ、アメリカ、南ア、セルビア、スウェーデン、ギリシャとも入りたくない。そんな抽選を毎日これから日本人サポーターは祈願してほしい。まずは神頼みである。

 これからは徐々に南アについても書いていきたい。先日の京都新聞で三回にわたってオシム前監督のコラムが掲載されていた。久々にオシム節が読み込めた。近いうちにこのコラムの中身を分析したい。しばらく忘れていたなるほどがよみがえって来る事だろう。