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最近のサッカー話あれこれ。(連載第114号)

2009年11月09日

 年の瀬も押し迫ってくるとサッカーの話題も多く、じっとしては居られない状態に陥ってしまう。J2のセレッソがJ1復帰を決めた。野洲高出身の乾選手が活躍した。来年からはJ1でも引っ張っていってほしい。MFながら彼の得点能力の高さを評価したい。

 J1では、ジェフ千葉が大分に次いでJ2降格が決定した。名門チームが落ちていく。わがサンガの順位は相変わらず降格組みの少し上に位置している。優勝は不可能で、降格はなんとか免れるのがやっとである。進化しなければサポーターは、どんどん減っていくパターンだ。また、監督の首を挿げ替えるだけなのだろうか。

 ここに来て地元滋賀県が活気をあびてきている。サッカーのアマの頂点、JFLの優勝にSAGAWA SHIGA FC が手の届くところにいる。来週には2試合を残して優勝決定の声が聞こえるところにいる。SAGAWA SHIGA FCは、一度優勝を経験しているが、滋賀県のチーム作りをしてからは初めての優勝で、これを機に地元守山のサッカー熱も高まってほしいと思っている。私も何らかの貢献をしたいと考えている。

 また、高校サッカー選手権滋賀大会も守山高校が20年ぶりに決勝に進出する。14日には、昨年の覇者野洲高と戦う。つまり今週末は、JFLと高校サッカーで守山はダブル優勝という千歳一隅のチャンスに立つわけだ。

 U-17のW杯がナイジェリアで開催されている。一次リーグ深夜の3試合を録画で観戦した。(ブラジル、スイス、メキシコ戦)。驚いたことがあった。ユース日本代表のすばらしいプレーに感嘆の声を挙げてしまった。特に彼らのプレーに「うまい」と連発したのは、宇佐美、杉本、高木の各選手だった。まさにワールドクラスのプレーであった。世界一流のプレーは、あのブラジルチームでさえ驚いたことだろう。しかし、結果は3試合とも惜敗だった。ではあのすばらしいプラチナ世代が何故勝てないのだろうか・・・・。少し考えてみたい。意外と原因はすぐに発見できるかもしれない。

 最後に日本は2018、20、22年のW杯に手を上げている。滋賀県大津市でW杯キャンプ地への立候補という話が出た。事実なのかうわさなのか真意は知らない。私は2002年の大会でJAWOCにいた。そしてキャンプ地との調整の仕事もしなければならなかった。事前の調整は必要条件だ。しかし、ここに大きな問題がある。私は、各キャンプ地自治体が抱える現実とW杯開催国の諸条件の食い違いに四苦八苦し、キャンプ地自治体との話し合いが憂鬱であった。

 W杯では最初の試合の5日前から滞在費と警護を開催国のNAが保証する。キャンプ地は、それ以前の滞在であって原則経費は自費扱いである。また、大半が各試合後キャンプ地へ戻る。よってキャンプ地における経費は膨大になる。大半のチームは、キャンプ地経費をスポンサーに依存する。そのスポンサーをキャンプの自治体自身が請け負わされることにならないとも限らない。つまり、キャンプ地の準備における経費(宿泊食事、練習グランド整備、移動交通、歓迎会、通訳、プレゼントなど)を自前に用意することになる。

 2002年当時キャンプ地立候補は80近くあったと思う。立候補地、実際のキャンプ地とも様々な問題点を抱え、前述の膨大な経費に蝕まれた自治体も多々あった。キャンプ地決定問題では、各国のブローカーが暗躍し最後まで振り回された自治体も多い。これから多くの自治体がキャンプ地立候補すれば自然と沸き起こる問題である。果たしてキャンプ地の招請が市民の願うスポーツ振興と町の活性化に繋がって行くのだろうかはなはだ疑問だ。しかし、そんな心配よりもW杯開催にこぎ着けることがもっと重大な問題を含んでいるのだろう。