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W杯イヤーの幕開けだ。

2010年01月07日

 さまざまな憶測の中、新しい年が明けた。今朝の一番はやはり平山相太のハットトリックだ。私が図らずも言った、昨年の9月11日号の緊急提言で第二代表を選出して外国チームと戦い、その結果、現代表と第二代表(裏代表)とがW杯公式メンバー選出で競うというものだ。今回の形は、緊密なスケジュール調整もあって、現代表(A代表)の休養のためアジアカップのイエメン戦の遠征を若手で行うというもの。

 しかも初選出が10名という若手抜擢のチームで、形式はどうあれ、まさに第二代表だった。そして結果は、途中出場の平山相太がハットトリックで3-2の逆転勝ち、残り1試合の段階で本戦出場を決めるという晴れ晴れしいものだった。これまた、同10月2日号で私は平山相太を諦め切れないことを述べて、彼の抜擢を進言していた。私は2つの考えが正しかったことに満足している。

 今回のアジアカップ予選は、治安の問題やB代表のこともあってテレビ放映の機会は無かった。よってまだ平山の3得点のビデオは見ていない。これで現代表候補ものんびりしておれない状況となった。この状況が強いチーム作りには無くてはならないと思っている。それにもうひとつ提言している長谷部の右サイドバックの転向だ。(11月9日号のコラム)これもまた、私ひとりの浮世話しでないことが解った。最新号の月刊スポーツ誌に私の提言と同じ、長谷部選手の右サイドバック起用を勧める記事があり、長谷部のコメントも掲載されていた。彼は、監督の指示であれば右サイドバックでのプレーへの違和感はないと断言している。またドイツ現チームで右のサイドバックを受け持ったゲームもあり、器用にこなしたことが紹介されていた。

 長谷部の起用によって稲本の先発が可能になり、遠藤の前への意識も高まっていくことがプラスとして挙げられる。多くのサッカー解説者の中で、長谷部のサイドバックのことを論じた人はいないと思う。それほど、彼は不動の右ボランチとしてチーム随一の運動量を誇っている。ではどうして今更彼をサイドバックに転向させる必要があるのか、その最たる答えは、私が稲本を忘れることが出来ないからだ。だから長谷部の処遇を真剣に考えてみた。

 2002年日韓W杯のとき、一次ラウンドを1位抜けした日本代表。長居でのゲームの後、JR新大阪駅で雑踏警備をやり繰りしていた自分と、そのすぐ後ろからチームを引っ張っていた稲本の誇らしげな顔を忘れることができない。私が毎回毎回、テレビやスタンドで観戦してきたことや200回以上の海外渡航から得たグローバルな視野が今の代表について言い当てることが出来ていると自負して止まない。だからどうこう言うことではない。私のコラムの題名のとおり、たかがサッカーなのだから・・・。