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もうひとつのW杯(日韓戦)(連載第132号)

2010年10月13日

 昨日のソウルでの日韓戦を見た。今年は韓国に2敗しているし、最近は勝ち星がない相手で、しかも敵地での戦いだった。試合を見た方は、いずれも同様に日本代表の戦い方に高い評価をしていることだろう。私も、なかなか良いゲームであつたし、監督の言う言葉どおりだったと思う。ザッケローニ監督は、『フィジカルの強い韓国とテクニックの日本』と評していた。どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

 厳密に言うと韓国のハンドでPKだったから、日本1-0と言いたい。しかし、ザック監督は、このPKについては何も話さなかった。確かに・・・。これがジーコだったらPKを口にしていただろう。オシムだったら、ジョークを交えてPKを取らないこともゲームの内と言ったことだろう。確かにPKだと私は思う。ペナルティ内の故意でないハンドであったかもしれないが、手に当たってコースが変わったし、得をしたのは韓国チームであった。故意かどうかは紙一重である。現実にゴール前の壁の一人が強いボールが顔面に来た場合に手で顔を覆う時に、ボールを弾くように見える。こんな時にPKを取る主審もいる。ようするに敵地でのPKは、めったにない。

 本題に戻そう。アルゼンチン戦は、相手の力は低下していた。はっきり言って彼らには完全アゥェイだった。韓国戦が評価の対象だった。システムは4-2-3-1の1トップだったが、基本は4-3-3の変形だ。その4バックがコンパクトにまとまっていて、サイドに広く離れていない。4バックの間に長いボールを入れられて、追いかける場面は少なかった。これはなによりもサイドバックの進化であろう。サイドバックの運動量と守備の位置取りが進歩している。かつて無かった安定感があった。

 前線の4人が自由にポジションを入れ替わっていて、多彩な攻撃が見て取れた。中盤底の2人も良かった。遠藤と長谷部だ。こう見るとなかなかたいしたもんだ。ただし、悪い点もあった。GKの西川は、やはり正キーパーとしては不安定だ。問題点は多い。一番は安定感がなかった。トップの2人前田と森本はいずれもシュート0だった。これは問題中の問題だ。トップ下の本田もドリブルして中に入っての左足のシュートがいずれも不発で、それも得意の左のシュートが力不足だった。要するに踏切が詰まっていた感じがした。もっと練習して自分のツボを知ることが大切だろう。

 FW2人には、私が何度も吠えているかつての久保のようなダイナミックなシュート力が必要だろう。いずれにしても進化の途中で楽しいゲームを見た。新しい監督の次のステップを期待するとともに、今後のサッカースケジュールを確認したい。Jリーグの優勝争いと3位圏内の争い(アジアチャンピオンズゲーム)、降格チームの悲壮な戦い。(サンガは諦めたのか) 中国で開催のアジア大会への参加はBチームなのか、そしてクラブ世界一、EURO予選、何よりも次々回W杯の招致は実現するのか・・・・・。されどサッカー。
話題は尽きない。