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久々のゲーム観戦だった。(連載第138号)

2011年04月30日

 昨日17,000人の入った万博競技場で第8節のJIゲーム、ガンバ大阪対山形のゲームを観戦した。万博競技場、十年ぶりと久しい観戦となってしまったが、相変わらずのスタジアムで多くのサポーターを虜にしていた。以前より交通も便利になっていてサッカーがここに定着していることが計り知れた。キックオフの冒頭でスタジアム一体となって被災者への黙祷が行われた。静まり返ったスタジアムに一瞬でも心が洗われたように感じた。

ガンバサポーターの応援も見ごたえ(聞きごたえ)があった
ガンバサポーターの応援も見ごたえ(聞きごたえ)があった

遠藤の蹴るコーナーキック、観衆から大喝采
遠藤の蹴るコーナーキック、観衆から大喝采

 試合は3-2で辛うじてガンバが地元開催の面目を保ったが、決して褒めたゲームではなかった。序盤から攻めあぐねていた感じだ。遠藤が中盤の底でゲームを作ろうとしていたが、それに対しての廻りの反応が遅かった。その上、遠藤にもいつものキレが見えてこない。時折ボールを奪われることもあって、ビシッとしない展開だった。

 いや、それ以上に山形の守備が光っていた。ガンバ攻撃陣に対して、きちっと詰めていた。山形攻撃陣も迫力があったし、スピードを生かしたすばやい展開でゴールを狙っていた。

 最初の得点は山形には不運なゴールでガンバが先行した。2点目はアドリアーノ選手の見事なシュートが決まった。これで、楽勝と思いきや、山形の速攻で簡単に2点取られて同点となってしまう。このままでは3点目を山形にとられて、恥の上塗りかと思った時に、ゴール前でフリーの遠藤から絶妙なボールが李に渡り、相手ディフェンダーにあたってコースが変わりゴールインする。3-2とやっと勝ち越した。

 しかし、横綱相撲とはいかない。最後の最後まで山形に苦しめられた一勝だった。確かにACLとJリーグとのきつい日程が続いているか、王者ガンバとしては、これを乗り越えていくことが試練でもある。私は、以前と比較して戦力的にダウンしているし、遠藤の運動量も落ちていると思う。ことしのリーグは去年よりもきびしい一年になるだろう。

 久々のスタジアム観戦。やはりサッカーは生の観戦が一番だ。グラウンドの隅から隅まで見わたして、ピッチの状態や観衆の息吹を肌で知ることが出来る。そして、チームが持っている潜在的なパワーを感じることが出来る。このゲームでは山形のパワーを感じたのは私だけではなかったような気がする。

 今回は同僚の相棒を連れての観戦だった。初めてのサッカー観戦に興奮気味にサッカーのすばらしさを感じたようだった。私は日本中で一人でも多くのサッカー観戦が増えることが震災後の復興につながると強く思う次第である。(私のスタジアムでのサッカー観戦は世界各地、国際試合やW杯、Jリーグ、JFLすべて含めて通算98試合となった。なんとか今年中には100試合を体験したい。)