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いつの間にか・・・(連載第163号)

2012年08月26日

イグアスの滝(ほんの一部分)  ブラジル・アルゼンチンのサッカー大国にまたがる世界三大瀑布のひとつで(あと二つナイアガラとビクトリアの滝)、ブラジル側から撮影。滝幅は4キロ、最大落差は82メートル。
イグアスの滝(ほんの一部分)  ブラジル・アルゼンチンのサッカー大国にまたがる世界三大瀑布のひとつで(あと二つナイアガラとビクトリアの滝)、ブラジル側から撮影。滝幅は4キロ、最大落差は82メートル。

ブラジルサンパウロにあるモルンビー競技場。サンパウロFCの本拠地、8万人収容。
ブラジルサンパウロにあるモルンビー競技場。サンパウロFCの本拠地、8万人収容。

 5月にヨーロッパのシーズンが閉幕した。そして4年に一度のユーロ大会が始まり、スペインの優勝で閉会した。そしたら、オリンピックが始まった。日本のサッカーは男女とも好成績を収めて終った。終ったとたん女子U-20W杯が日本で開催されている。ヤングなでしこの可愛い選手がなでしこジャパンの選手に引けをとらないボールさばきで活躍している。昨日まで名前の知らなかった選手たちだ。18歳や19歳の女の子たちである。

 それから、ヨーロッパのシーズンが始まった。イギリスプレミアリーグのマンチェスターユナイテッドに移籍した香川が開幕戦から存在感を発揮している。開幕戦ではチーム一の評価を出した。二戦目で初得点をマークしている。日本の選手がマンチェスターユナイテッドの真ん中で、スルーパスを出しているのだ。今、ヨーロッパで活躍している日本人は20人、30人だろうか。彼らは大抵それぞれの国のトップリーグで活躍している。

 国内ではJリーグが再開しているが、なかなか見ようと思わなくなった。まして、J2ではなおさらだ。京都サンガも今年こそ昇格しないと落ちこぼれてしまう。

 女子のU-20大会を見ていると選手層の厚さを実感する。澤や宮間を追って、若い世代が台頭する。ひとまず安心である。彼女たちは基本がしっかりしているし、体もできている。

 知らず知らずの間に、日本はサッカー大国になったのか。錯覚してしまう。いや、国内のサッカースタジアムは各地にあって、青々とした芝が適度にカットされて、彼らや彼女たちにサッカーの環境を整えているし、書店にはサッカー関連書籍があふれている。テレビはBSをつければ、いつでもどこかでサッカーを放映していて、私の若年時代に京都では写らないサンテレビのダイヤモンドサッカーをうらやむことも無い。

 いつの間にかサッカーが強くなった。世界のチームと引けをとらない日本式のサッカーが確立している。そう思ってよいだろう。これからは、世界の大会に出場するためにアジア予選を突破することを目標におかずに、大会で優勝することに全精力を注ぐシステムを作ることだろう。そのためには指導者が大会優勝を予選のときから誓うことだ。なでしこジャパンの監督のように・・。

 弱かった日本から強い日本になるために、私たちのサッカーは成熟していることを宣言しよう。A代表のW杯予選の突破は、当たり前であろう。そして、来年ブラジルで開催されるコンフェデで優勝を掲げてみよう。世界に宣言するためにコンフェデでてっぺんを取ろう。

 その前にヤングなでしこは準々決勝で日韓戦だ。2年前ワールドユースの決勝で3-3引き分けPK負けの雪辱と先月のオリンピック男子サッカーのリベンジのために。さけて通れない運命の一戦が待っている。