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J2降格(連載第175号)

2012年12月03日

※W杯最終予選苦戦のオーストラリア ここはメルボルン郊外の絶景の海岸線。
※W杯最終予選苦戦のオーストラリア ここはメルボルン郊外の絶景の海岸線。

大阪、神戸の降格

 前回のコラムで京阪神J2ラインと不謹慎にも書いたことが現実となった。とりわけガンバの降格はショックだ。ゲームは勝てた試合だった。何が不足したのだろうか・・・。私はゲーム開始からガンバのなりふり構わず突進する姿を想像していた。しかし実際は遠藤を中心にいつもどおりのゲームを作るサッカーだった。遠藤は、ゴール前のバイタルエリアからでもラストパスを出していた。私は、遠藤がなぜシュートを打たないか疑問に思っていた。彼は積極果敢にシュートを打つべきだった。シュートを打てば何かが起こるはずだ。彼は、最終パスをオープンサイドに通そうとしていた。仮にパスが通っても、そこからのシュートレンジは角度がない。では折かえしを狙うわけだ。そんなことをしていては、相手守備が強固になる時間を与え、得点の確率はますます低くなってしまう。

 前へ前へ向かう攻撃を実行していたのはFW倉田だけだった。彼のがむしゃらの突進から得点が生まれた。その後、ガンバの攻撃は右サイドから多くなった。結局中央で守備を固めたジュビロにクロスは弾き飛ばされてしまう。

 マスコミは開幕ゲームで前田が得点したチームが数年来降格しているジンクスを探し出して、ガンバの降格を暗示していたが、このゲームも前田のラッキーな得点から先取点を取られている。

 ガンバの不出来は、外国人助っ人パウリーニョにも一因がある。頼りない助っ人だった。振り返れば開幕からゴタゴタしていたことは記憶に新しい。10年来監督を務めた西野監督が解任された。私たちには真実の理由が伝わらない。その後はロペス監督(S級ライセンス不保持)の問題を引きずったままのシーズンだった。長年築き上げたガンバのパスサッカーは限界に来ていた。その上、監督の問題が重なった。選手は、目覚めないまま最終戦をいつものスタイルで戦った。結果は敗戦だった。

 ただそれだけ。それがJ2への屈辱の降格になってしまった。なぜ人は、組織は、途中で改革改善ができないのだろうか。過去の栄光が邪魔しているのは事実だ。

日本代表の対戦相手は

 来年6月開幕のW杯前哨戦のコンフェデレーションズカップの組分けが決まった。日本はブラジル、イタリア、メキシコと対戦する。目を覆う相手だ。ザッケローニはどう戦うのか。日本のサッカーは進化しているのか。先日大敗したブラジル、ザックの母国ユーロ二位のイタリア、オリンピックを制覇したメキシコと強敵と因果な戦いが始まる。

GLTの試験

 FIFAはまもなく始まるクラブW杯で新しいゴール判定についてハイテク技術を駆使した新しい判定システムの試行を行うと発表した。システムは2つあって第一はボールにマイクロチップを埋め込んでゴールの磁気波で測定する(横浜国際)。第二は複数のカメラ映像から解析する(豊田)方法である。いずれの方法が精度が高いのか試行テストされる。これで疑惑のゴールがなくなれば幸いである。ハイテクの試行に日本の横浜と豊田のスタジアムが使用されたことをうれしく思っている次第だ。

 ますます日本のサッカーから目を離せない。