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つれづれ(連載第183号)

2013年02月11日

※スペインのアルハンブラ宮殿はイスラム文化だ。
※スペインのアルハンブラ宮殿はイスラム文化だ。

W杯も来年に近づいて

 ブラジル大会が来年に近づいてきた。最近の報道では、競技場の建設が予定より遅れている事実を伝えている。治安の改善も進んでいない。しかし、この話は前回の南アフリカ大会の時も同じようなことがあった。でも、南ア大会は無事終了したし治安も思ったほど悪くなかった。

 これまた最近、2022年W杯カタール大会が白紙になって再投票が実施される可能性を示唆した報道があった。日本も名乗りを挙げた2010年の投票時に副会長のプラテイニ氏に倫理上の不正があったという内容だが、しかし即時FIFAは否定している。このような類似話は、W杯の直前には何度も耳にした。2002年の日韓大会の直前にもあった。投票権のある理事の囲い込みや度を越したロビー外交だ。うまくやった人にねたむ人がいる。正義感のあるなしに関わらずW杯は開催された。それが延々と流れている。

八百長防止は不可能

 FIFAのプラッター会長が世界で横行する不正試合について嘆かわしい事実として、防止は不可能であるとコメントした。日本のJリーグでは、未だそんな話は聞かないし、果たして常に動きのあるサッカーゲームで具体的にどのような作為的なプレーが行われるのか判らない。近い将来Jリーグで起きない保証はないし、少し研究をしてみる価値はあろう。

本年初戦のラトビア戦を分析すれば

 先日のラトビア戦は3-0の圧倒的勝利で、岡崎、本田の取るべき人が取った点や後半途中から出場した乾や大津の積極性も評価されている。しかし喜んでばかりではいられない。

 ラトビアのチームはプレミアリーグ2部のチームの様な感じだったし、親善試合で長距離移動してきた相手であると考えると勝って当たり前だった。日本代表の前半のパス回しばっかりの展開にがっかりしていた。まるで試合前のアップの時に良くやる数人のワンタッチパス練習だ。

 何が足りのないかはズバリ、シュートだ。特にミドルシュートだ。このチームにはミドルレンジからのシュート力に欠ける。本田がいると言いたいけど、フリーキック以外は彼のミドルシュートを最近見ていない。

 日本代表には、ジョホールバルでの中田ヒデやブラジル戦の見せた中村俊輔のミドルシュートでの得点がある。ミドルシュートは意外性がある。観客も相手チームにも強烈な印象を与える。このミドルレンジでのシュートが乏しい。

 後半、乾の見せた右45度からのミドルシュートが印象に残るゆえんである。このゲームでは私の評価は香川も本田も細貝も清武も満足度は低い。後半になって前田と遠藤が入ってから流れが変わった。彼らこそが本命である。

 次のヨルダン戦で勝ってW杯一番乗りは確実だろう。しかし6月のコンフェデレーションズカップでは勝利すら難しいだろう。世界のトップクラスの国々の仲間入りにはまだまだ足りないものが多い。

J3の稼動へ

 いよいよJリーグ3部が稼動する協議が始まる。J1-J2-J3-JFL-地域リーグ-県リーグとピラミッドの裾野が広がっていく。J1チームの育成メンバーなどでJ3が構成されることも可能だ。スペインバルセロナの育成チームからメッシが生まれた。日本にも若手選手の育成チームからスターが生まれる。

国際マッチデー

 先日の国際マッチデーでブラジルはイングランドに23年ぶりに1-2で敗れた。32歳のロナウジーニョが復帰しているがPKを外している。 またネイマールとの息が合わなかったと報道されている。そりゃそうだ。彼らのスタイルは似すぎている。

 今度のW杯は特別な大会である。前回の開催1950年大会では、決勝でウルグアイに敗れて5万人が詰め掛けたマラカナンでは4人がショック死した。衝撃的な敗戦を引きづらないようにユニホームの色を白色から現在の黄色に替えている。ブラジル人にとってサッカーはキャリアだ。層のない国民的スポーツなのだ。またまた復帰したフィリペ監督の采配が待たれている。

 その他アルゼンチンはスウェーデンに3-2で勝ち、ドイツは78年ぶり敵地フランスに2-1で勝った。良いゲームには良いチームどうしが戦う。日本の相手はラトビアだった。

海外組

 長友は安定感が増してきた。彼は好不調両方の時も自分のスタイルを貫くことが可能になった。香川は、技術は問題ないが意外性に欠けるし、ポジションによって工夫を必要とする。清武は、もっとメリハリの利いたプレーが必要だ。いつも同じスピードでは相手に読まれる。酒井、内田の右SBは、長友の安定感がほしい。

 乾のドリブルとシュート魂は、大変面白い。まだ脅威までに至っていない。もっと実践を積め。大津は、このまま突き進むことだ。興味を示せたことが良かった。本田圭輔には、技術アップが至上命令だ。安定感の成長も一時期からストップしてしまった。大黒柱はもっと黒光りしないといけない。まだ青い。

 今回試合後のユニホーム交換に香川と長友が選ばれた。このことからも彼ら二人の人気の度合いがわかる。もっともっと言いたい。鍛錬しろと。

ヨルダン戦について

 先ほど次回のヨルダン戦は大丈夫と書いた。私はアウエーであることを忘れていた。気温、劣悪なピッチ、中東の笛、ホテルの眠れない状況(夜中のピンポンダッシュ)などを跳ね返す作戦が必要だ。スタッフと選手と一丸になった周到な準備に努めてほしい。そして、ぶっちぎりでW杯出場を決めてほしい。