京都新聞社TOP

日本プロサッカーリーグ20周年 (連載第191号)

2013年4月29日

※四国大歩危峡に泳ぐ鯉のぼり
※四国大歩危峡に泳ぐ鯉のぼり

※Jリーグ開幕記念のテレホンカード
※Jリーグ開幕記念のテレホンカード

四国の旅

 冒頭の写真は、四国の秘境・大歩危峡にたなびく鯉のぼり150匹。先週久々に四国を訪れた時にシャッターを切った。初日は瀬戸大橋を渡り松山の道後温泉で宿泊し、翌日は別子の銅山鉱から高知へ向かった。高知泊後帰路、祖谷のかずら橋から大歩危峡を回った。400キロ(四国内)の旅だった。もちろん初鰹を食し、桂浜では坂本竜馬の銅像の横に組んだ櫓の上から竜馬に接近することができた。お遍路さんにも出会った。おいおい撮り溜めした画像を紹介しよう。

Jリーグ100年構想・いまだ途中

 2枚目の写真は20年前のJリーグ開幕記念のテレホンカードだ。記載されているチーム数は10チームだった。今や解散したチーム、ホームタウンを移したチーム、名称を変えたチームもある。そして、J2が出来て来年からはJ3が発足する。発足20年にして、この速さは驚く次第である。だたしプロリーグの数ほどサッカー文化は定着していない。

 私の周りを見てみるとサッカーに関心ある人たちは数少ない。スタジアムに通う人も若者が中心である。ヨーロッパでは年配者のサッカーファンが圧倒的に多い。日本では、まだまだ地域のクラブが定着しているとは言いがたい。Jリーグ100年構想までにあと80年ある。その時までW杯で優勝し、日本に本当のサッカー文化が根付いてほしいものだ。

J3発足に際して

 チーム数を整理してみよう。現在J1は18チーム、J2は22チーム存在する。来年発足予定のJ3は10~12チームとされている。合計すると50チーム以上となってしまう。1チームに20人のトッププレーヤーが所属すると合計1000人のプレーヤーとなる。下部組織にも20人が所属すると総計で2000人のプレーヤーだ。

 ちょっと多すぎる予感がする。プロである以上彼らはメシを食わなければならない。1チームの資金繰りを考えると多くの優れた選手を囲うことは出来ない。プロ野球でいうところの金で優秀な選手をかき集めるチームはサッカーではムリである。

 要するにマンチェスターUやRマドリードの様なビックチームが生まれてこない。これは、サッカーファンにとっては寂しいところである。しかし、反面良い点も多い。毎年新しいチームが優勝するし、J2から上ってきたチームでも上位に食い込む機会が増える。今年の大宮や一昨年の柏が良い例である。また、旬を外れた選手には、次に活躍できる場が増えることになる。

 私が言いたいのは、早くチーム数のバランスを良くすることだ。J1を14チーム、J2を18チーム、J3を22チーム程度でどうだろう。J1からJ3までのランクで選手の最低年俸を決める。選手はJ1のランクを目指すシステムだ。これに海外のクラブとの協定もルール化することで国内に良い選手を留めておける。

J3の審査基準とは

 J3加盟申請は今年の6月末までで、審査終了は9月末の予定だ。申請には、多くの要件を満たす必要がある。もちろん加盟金と年会費で1500万円も必要だ。チームの組織化や人材の確保、事務所の設置やスタジアムの確保と整備の問題もある。それと平行に地元自治体(ホームタウン)の盛り上がりも大切である。地元首長、サッカー協会の協力の度合い大切な用件である。

 公務員にあるサッカーだけを特別扱いできないという観念はここでは通らない。特別扱いしてもらう必要がある。スタッフも重要だ。財務担当、運営担当、セキュリティー担当、広報担当、マーケッティング担当、メディカル担当、アカデミー担当など各分野のプロが必要になってくる。屋台骨がしっかりしていないと息切れしてしまい、長く続かなくなる。選手が安心してプレーに集中できる組織を維持することは大変である。

 審査基準のいくつか比較してみると下の表になる。

 項 目  J1  J2  J3
 1.スタジアム確保  ホームで80%以上  ホームで80%以上  原則80%以上
 2.収容人員  椅子席15000人以上  椅子席10000人以上  メイン椅子席5000人以上原則
 3.照明施設  1500ルクス以上  1500ルクス以上  1500ルクス以上望ましい
 4.ピッチ  常緑天然芝  常緑天然芝  原則常緑天然芝
 5.アカデミーチーム  U10、U-12、U-15、U-18の保有  U10、U-12、U-15、U-18の保有  普及活動の実施し、各Uチーム
 いずれかひとつ以上保有
 6.クラブの法人化  株式会社、公益法人  株式会社、公益法人  株式会社、公益法人、NPO
 7.法人組織  ホームタウンを定め地元からの支援文書、クラブライセンスを充足する人員  ホームタウンを定め地元からの支援文書、クラブライセンスを充足する人員  左記と同じ
 常勤取締役1名、常勤社員4名以上
 8.クラブライセンス
 入会金
 入会金6000万円、
 年会費4000万円
 入会金2000万円、
 年会費2000万円
 入会金500万円、
 年会費1000万円
※実際の要件項目は82項目
 滋賀県初のJチームにMIO草津は入会できるだろうか。

週末Jリーグ

 大宮の快進撃が止まらない。上位は大宮、横浜、浦和、鹿島、広島と続く。関西の雄セレッソ大阪は8位と抜け出せていない状況だ。

 J2はドローゲームが多く混戦が続いている。京都サンガは2点のリードを守れず千葉と3-3のドロー、神戸も岡山に3-3のドロー、ガンバ大阪は鳥取と1-1のドローに終わっている。正直どこが強いか弱いのかはっきり判らない。結果、首位は変わらず神戸、続いてG大阪、栃木、岡山と続く。京都は長崎に続いて6位だ。5月中で3位以内に食い込んでほしい。6月はW杯予選、コンフェデレーションズカップが待っている。

 気候も良くなった。また、スタジアムへ行こうか!!