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続・歴代Jリーグベストイレブン(連載第193号)

2013年5月19日

※20年前のJリーグ開幕年に観戦した試合のチケット ガンバ対ベルディの好カード
※20年前のJリーグ開幕年に観戦した試合のチケット ガンバ対ベルディの好カード

歴代Jリーグベストイレブンの選出発表

 前号で私の独断で選出したベストイレブンを掲出したが、このたび公式に発表があった。
以下の通りだ。

GK 川口能活
DF 井原正巳
DF 中沢祐次
DF 松田直樹
MF 名波浩
MF 中村俊輔
MF 中田英寿
MF 遠藤保仁
FW 中山雅史
FW 三浦知良
FW ストイコビッチ

 少し無理のある結果ともいえる。まず私の場合では日本人と外国人を分けて選出している。でないと多くの世界的に優れた外国人選手が番外になってしまう。その上、現在の中心的選手の扱いである。公式選出には、現在活躍している香川、長友、本田、岡崎などが選ばれていない。(海外移籍が早く論外かもしれないが) その中でも唯一遠藤が現代表として活躍しているに過ぎない。

 DFの3バックは、どうかと思う。MFに良い選手が多いことが一因だろうか、FWにストイコビッチを入れたのは苦肉の策だろう。

 また、ベストゴールにはレオナルドの空中4人抜き反転シュートが選ばれた。(1995年11月1日鹿島対横浜F戦)
 ちなみに私の選んだ久保のゴールは次点だった。

 ベストマッチは浦和初優勝を飾ったゲームで2006年の浦和対ガンバ戦が選ばれた。

 ベストイレブンでは三浦カズの5852票がトップ。ベストゴールは4106票のレオナルドが断トツだった。ちなみに本選投票数は199,697票で決戦投票数は134,059票だった。

 私としては、もっとマニアックな選出が可能な投票方式にしたらよかったと思っている。

ベッカムの引退と名匠ファーガソン監督の勇退

 ベッカム38歳が完全引退を明言した。私が2002年のW杯日韓大会で選手輸送を担当した時、ベッカム擁するイングランドチームを受け持った。その時に接した彼を修学旅行の生徒ようだと感じたことが印象に残る。引退に際して「サッカーではほとんど全てのことを達成した」とのコメントを残した。

 マンチェスターユナイテッドの名匠ファーガソン監督の今期限りの勇退が決まった。彼の花道は今年の優勝だった。確かに72歳という高齢だし、クラブも新しい指揮官を迎えるタイミングだったと思う。イングランドの二人の英雄が最近国民栄誉賞を受賞した長島監督と松井選手とダブって見えた。

私のJリーグ開幕戦は20年前の神戸ユニバスタジアム

 冒頭の写真は20年前のガンバ対べルティのゲームだ。今になって良く見ると不思議な点がある。まず、ホームがガンバ大阪なのに会場が神戸ユニバになっている。チーム名に企業名を入れてはダメなのに、パナソニックガンバ大阪と入っている。本来企業名を入れて良いならば、ヴェルティ読売とも入っていただろう。

 この年は前後期2シーズン制で後期ヴェルティが優勝し、年間チャンピオンシップもヴェルティが取った。残念ながらゲームのことは思い起こせない。確かにユニバに初めて行った事だけは記憶に残っている。

 先日、三浦カズが20周年に際してJリーグにビッグクラブ待望論を唱えていた。ビッグクラブとスターの存在を待ち望んでいた。きっと自分とヴェルティが引っ張ってきた時代を回顧していることだろう。ビッグクラブを全身全霊で打ち負かすチームが現れてくるプロセスにプロサッカーの魅力を感じたのだろう。私も同感だ。20周年に際してJリーグチェアマンの仕事は重い。

節目のゲームで誤審の発表

 前節、20周年記念ゲーム浦和対鹿島戦で誤審があった。それをリーグ審判部長が認めたのである。私もテレビで観戦していたのでこのシーンははっきり覚えている。しかも鹿島から浦和に移籍したばかりの興梠のヘッドでのゴールだった。確かに鹿島のマークは甘く、ずれていたし浦和に勢いがあった。テレビでのスロー再生でその場面は何度も放映されてが、確かにオフサイドであった。しかし、主審は判断できなかった。線審(副審)は、興梠の頭に当たってなくて直接シュートだと思った。要するに二人とも死角に入っていたのだ。よく、ボールの近いところにいる主審の判定を尊重するが、近いところいることが死角になっていることもあるのだ。

 ゴールインの直後、鹿島のアピールもあって一時騒然とした雰囲気が漂った。私は、この一瞬に主審は察知して副審との話し合いを設ける必要を感じる。それもためらいの無い動きと連動してである。ぐずくずしていると選手に詰め寄られてしまう。主審は副審のところにすばやく寄って、オフサイドの確認をすべきだ。例えばこの様に、「主審・今のオフサイドくさいけど大丈夫か」「線審・オフサイドの位置にいたけど、直接シュートで入ったから」「主審・直接入っていないよ、ヘッドですらしている」「線審・それならばオフサイドです。すいません。」こんな具合だろうか。

 いかにレフェリーのコミュニケーションが大切かだろう。それをやらなかったから誤審が発生した。ゲームを止めてとことんやるべきだった。そして、何よりもふだんからイメージトレーニングしておくことだろう。実際に審判講習でも取り入れるべきだ。
 今回は誤審があったことは認められたが、審判へのペナルティやゲームの記録の訂正はなかった。私は、プロである以上は誤審発表だけでなく、ちゃんと罰則と記録の訂正もやるべきだと思っている。審判の権威の低下を恐れ、時間を過去に戻すやり方を危惧するあまり記録の修正はやっていない。でもそれを含めてサッカーにすべきだろう。困難に蓋をするな。立ち向かえ。

 今節J1は、大宮が首位をキープした。1位大宮、2位横浜、3位浦和、4位鹿島、5位広島と続く。
 J2は、京都が長崎を1-0で下した。大阪、神戸とも勝っている。ガンバ大阪もようやく勝ち方が判ってきた様だ。1位神戸、2位大阪、3位千葉、4位栃木、5位岡山と続く、京都は7位の位置にいる。時節連勝が鍵になってくる。