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W杯予選直前強化試合 ブルガリア戦(連載第194号)

2013年5月30日

※1969年京都で開催されたブルガリア戦
※1969年京都で開催されたブルガリア戦

※2006年大阪で開催されたブルガリア戦
※2006年大阪で開催されたブルガリア戦

過去のブルガリア戦2度 生観戦していた

 上の画像は、過去に2度スタジアム観戦した時のチケットだ。私は高校生の時からサッカー観戦しているが、すべてのチケットは残している。私のチケットブックからこの2枚のチケットを発見した。最初のチケットは44年前西京極で開催されたもので300円の学生券だ。データブックから抜粋すると観客数11527人で試合結果は0-1で敗れている。日本の監督は長沼さんだった。なぜかわからないがメンバーに釜本さんの名前が無かった。

 二つ目は2006年長居で開催されたキリンカップで観客数は44851人。試合結果は1-2で敗戦している。日本の唯一の得点は巻のゴールで監督はジーコだった。目を引くのはカテゴリー2で6000円という高価である。(新旧のチケットを比較してみると昔のチケットは印刷形式で味があるなぁとつくづく思う)

 37年の年月を経てブルガリア戦を図らずも生観戦していた。そして、今回のブルガリア戦(豊田スタジアム)をテレビ観戦した。日本の対戦は過去4戦して勝ったことがない相手だ。ブルガリアは、ソ連時代から強いチームだった。フィジカルが強く、背か高く、パワーがある。現在もW杯欧州予選で2勝4分と2位に食い込んでいる。旧東欧のチームでブルガリア、ルーマニア、ユーゴスラビア、チェコスロバキア、ポーランドなどはラテン系のテクニックと西欧のスピードを併せ持った独特の東欧スタイルを確立している。W杯やEUROで度々上位の成績を獲得している。

 今回もこのチームの強さがオーストラリア戦の本当の意味での強化試合になることを期待していた。

今夜の対戦の結果は・・

 期待通りの強いチームだった。今のオーストラリアより強いだろう。立ち上がりの日本の失点は川島のミスだ。雨で滑る、ブレ球のキックだったというがキャッチすべきだった。キャッチできない時は上に弾けば良かった。雨を意識しすぎてパンチングを早くから選択したため、ボールの中心をパンチできていなかった。その後もブルガリアの積極的な攻撃に悩まされる。

 日本の攻撃は、乾のシュートへの意識は高いが、他のメンバーのシュートの意識にはズレが生じていた。前半は0-1で折り返した。

 日本代表の採点は、川島3.5、吉田4.0、今野4.5、栗原4.0、遠藤4.5、長谷部4.0、香川4.5、駒野4.5、内田4.5、乾4.5、前田4.0と全体に低い。

 3バックの採用についてはどうだろうか。今野、栗原、吉田の3バックだった。おのずと左右のウイングバックが高い位置となる。私は、3バックを否定はしない。現代のサッカーのあるべき姿だろう。しかし、3バックにするなら中盤が積極的に流動性を保って動くことが大切である。4バックに慣れた代表には、誰かのパスを待つ姿勢が根強く、遠藤や香川が育ってきた由縁だろう。

後半は4バックに・・・・・

 ザッケローニ監督は後半から4バックに戻してきた。トップにハーフナーを起用して、トップ下の香川にスペースを与えた。しかしながら、結構守備もしっかりしているブルガリアの壁を突き破ることはできなかった。その上、長谷部のオウンゴールで0-2となって敗れた。

 日本代表の後半からの採点は、酒井4.5、清武4.0、ハーフナー4.0、長友4.5、細貝4.0、中村4.5と低い。

 次戦のオーストラリア戦を前に強敵ブルガリアの敗戦が功を奏するだろうか、しっかりと修正すべき点は多い。不幸にして良かった点は、帰国していない本田の存在だろう。オーストラリア戦は、すんなりと行かないだろう。精神力で勝ることが大切になる。次で決めたい。