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サッカーの間合い(連載第205回)

2013年7月26日

※フランスW杯のイタリア対フランス戦。非常にコンパクトにまとまっている。両サイドも狭く縦伸びもしていない状態である。左から右に攻めているのがアズーリ色のイタリアでその反対が白色のフランスである。イタリアは3バックに見える。フランスは4バックに見える。ボールをキープしているのはフランスのジタンだろう。チームメイトの距離感が一定で相手の間合いがわかる画像だ。
※フランスW杯のイタリア対フランス戦。非常にコンパクトにまとまっている。両サイドも狭く縦伸びもしていない状態である。
左から右に攻めているのがアズーリ色のイタリアでその反対が白色のフランスである。
イタリアは3バックに見える。フランスは4バックに見える。ボールをキープしているのはフランスのジタンだろう。
チームメイトの距離感が一定で相手の間合いがわかる画像だ。

間合いは重要

 スポーツの世界において間合いは大切だ。相撲やボクシング、柔道などで間合いが自身の間合いか相手の間合いかで勝敗が決まってしまう。サッカーのような団体球技においても間合いは重要な要素となっている。間合いが自分自身のものでないとすばらしいプレーは出来ない。一言で間合いといってもその種類は多種多様だ。自分と敵との距離感、自分とチームメイトの距離感、プレーをする時間の間合い、意識としての間合いなどいろいろだ。

 アーセナル、マンチェスターUなどのクラブチームが来日した。名古屋グランパス対アーセナルの一戦でトヨタスタジアムでは歴代1位の観客数42900人が入った。横浜マリノス対マンU戦でも日産スタジアムで65300人の観客数に達している。Jリーグでは到底数えることのできない数字である。

 アーセナルの宮市は先発で登場し、PKでの1点を奪取したが、宮市の間合いに少し疑問符を打っている。彼はしきりに見方から足元へボールを要求していたが、実際は裏に出るボールの方が多かった。彼のスピードを裏に出たボールで発揮する期待値が高かったのだろう。マンチェスターUの香川は後半途中から出場したが、思ったようなプレーは出来ずマリノスに敗退してしまった。香川もまた、その間合いが微妙にずれていた。

日本代表における間合いとは・・

 代表の香川や本田の間合いは、試合ごとに修正されてきた。中盤のタメを作れる本田とペナルティエリア内で狭い場所での仕掛けのタメを作れる香川とのバランスは絶妙である。 それに乗じて長友の上がりが加わる。サッカーでは、前線の人がタイミングを見ながらゴールに突っ込む間合いを計っている。ピンポイントで合うかどうかだ。

 東アジア大会の初戦の中国戦での柿谷の初ゴールがそれだ。第二戦のオーストラリア戦におけるB代表もすばらしかった。見ごたえのあるゲームだった。私の一押しの二人目の豊田の間合いは格別のものだった。ほとんどすべてのポストプレーをパーフェクトにこなしていた。A代表の前田よりも評価したい。

 遠目のクロスを頭で折り返す、一旦離れてからクロスのニアに飛び込むなど、彼の間合いで仕事をしていた。その上、マリノスの斉藤のドリブルからのシュートが見事に決まって興奮してしまった。久々にA代表に匹敵するB代表を見せてもらった。ただ失点も多かった。

男子のオーストラリア、女子の北朝鮮とW試合の結果は・・

 女子の北朝鮮戦は0-0のドローだった。大儀見のボールを持ち方、受けての間合いは絶妙である。どんな相手にでも彼女の間合いで仕事をしている。熟練工の燻し銀の風格さえ漂う。さすが女子ブンデスリーガの得点王である。

 男子は3-2で辛うじて勝利した。鹿島の大迫、マリノスの斉藤が得点した。鳥栖の豊田のヘッドの威力も証明されたし、彼は得点こそないが十分に活躍している。

 さあ、男女とも日韓戦が最終戦である。私の言うもうひとつのW杯だ。監督は本日の試合で最終戦のベストメンバー悩むだろうなあ・・・と思った。

私の評価点

GK 権田 5.5
DF 鈴木5.0 千葉5.0 徳永6.0 森脇5.0
MF 扇原5.5 高橋5.5
   山田5.5 斉藤6.0
FW 大迫6.5 豊田6.0    
全員平均点以上です。