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なでしこJAPANふたつのナイジェリア戦(連載第214回)

2013年9月27日

スイス ユングフラウ・メンヒ・アイガーと連なるベルナーオーバーランド地方。標高
3454mのユングフラウ山頂のスフィンクスの展望台を望む。ここへは世界で最も高い登山鉄道を何回か乗り継いで登頂する。所要約50分の乗車時間だが、ほとんどがトンネルの中、
山頂のユングフラウヨツホ駅で下車して外に出ると360度の大パノラマにアレッチ氷河が目の前に広がっている。こんなに見事に晴れたことは数少ない。この後エレベーターでスフィクスの展望台に昇った。


※スイス ユングフラウ・メンヒ・アイガーと連なるベルナーオーバーランド地方。標高3454mのユングフラウ山頂のスフィンクスの展望台を望む。ここへは世界で最も高い登山鉄道を何回か乗り継いで登頂する。所要約50分の乗車時間だが、ほとんどがトンネルの中、山頂のユングフラウヨツホ駅で下車して外に出ると360度の大パノラマにアレッチ氷河が目の前に広がっている。こんなに見事に晴れたことは数少ない。この後エレベーターでスフィクスの展望台に昇った。

Jリーグ横浜マリノスの中村俊輔が絶好調だ

 中村俊輔のキレが良い。中盤での動きもハードだし、何よりゴールへ向かう執念が違う。中村の日本代表への復帰を叫ぶサポーターも多いだろう。しかし、今の代表には彼のポジションはない。中村はボールをキープできる。つまり中盤でタメが作れるわけだ。その点から言えば本田圭祐とダブる。今の代表は香川よりも圭祐のチームとして成り立っている。監督の信任も厚いし、周りの選手にも理解されている。

 ボランチの遠藤と長谷部も不動だ。よって中村の出番はないに等しい。出番のない元代表を呼ぶわけにいかない。彼のプライドを考えると手をあげることはない。時代は動く。元に戻る機会は一瞬だ。そのチャンスが何時来るか誰もわからない。

 J2サンガが富山に辛勝した。桜島の火山灰が残る鹿児島のグランドにて3-2で富山を下した。前節の3位以下がすべて負けたために念願の3位までに昇った。ガンバ大阪、ビッセル神戸、京都サンガの順になった。自動昇格は2位までだが、2位神戸とは勝点差14ある。これはかなり厳しい。しかし、3位は有利にプレーオフの権利がもらえる。まだ安心するには早すぎる。残り全勝をめざせ!!!!

ナイジェリア戦第一戦

 澤が戻ってきた。この試合は、澤や宮間の働きもあって2-0で完勝した。ゴールは大儀見と川澄が取った。ゴール前の動きが良く、彼女らしい得点だった。しかし、何よりも澤が戻ってきた。彼女は随時に往年の動きを見せて、ピンチにチャンスに火消しのように画面に現れた。テレビ解説者が「また、澤がいる」と連呼している。彼女の献身的な動きは日本にリズムを与え、相棒の宮間に自由でゆとりある時間を作った。先取点はその宮間からのスルーパスに大儀見がすばやく反応した。

 右サイドバックの近賀もケガから復帰した。いつものサイド攻撃が再開された。後半からの丸山の動きも良かった。彼女のゴールラインをすり抜けて素早いパスから二点目の川澄のゴールが生まれた。最近なかった本来のなでしこジャパンのサッカーを見た。

 しかしながら、佐々木監督は新しい選手もチャレンジさせている。男子サッカーのザッケローニ監督よりもそのトライする人数は多い。以前ヤングなでしこで銅メダルを獲得した若手の台頭が停滞している。しかし、彼女らが成長しないと東京オリンピックのメダルは無いに等しい。あらゆる機会に若手に経験させながらベテランのうま味を継続する融合するサッカーを貫いている。

 世界は日本のサッカーを研究している。日本のボランチをつぶす攻撃を狙っている。日本のサッカーの攻撃はGKから始まってボランチにわたる。そこを執念深く襲っている。底辺にほころびが出来ると船を前に行くどころか沈んでしまう。女子日本サッカーは多くの課題を積みながら船出していった。来年5月からW杯アジア地域予選が始まる。再来年カナダでW杯が開催される、連覇が当たり前のように叫ばれている。

ナイジェリア戦第二戦

 第二戦は千葉で新しいメンバーでの戦いだった。結果2-0で勝利した。第一戦から澤や海堀などは外れた。GKも地元千葉の山根だった。山根は187cmの大型GKで期待が大きい。しかし、ボールさばきに不安があった。後は、本人の努力と経験を積ます必要がある。

 佐々木監督は二戦を通じて強敵ナイジェリアにこれからの代表を試すことが出来た。同じチームと連戦出来ることはいろんな意味で良い経験となった。相手チームもまた日本の弱点を学習することになる。それに対応できる能力があるかどうかが試された。連戦で完封したことは意義深い。

 今年当初から満足のいく結果は出ていなかった。繰り出した新メンバーでは海外では通用しにくいし、日本の弱点を徹底的に攻め込んでくるやり方に撃沈したゲームが多かった。ここに来て二連戦の完封勝利は来年につながる大きな成果だ。来年からW杯カナダ大会のアジア予選が始まる。男子に続いて結果が求められる年になりそうだ。