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W杯大陸予選ファイナル決戦(連載第215回)

2013年10月1日

1997年に接近したヘール・ボップ彗星の望遠画像。まだデジタルカメラがない時代で一眼レフカメラでフィルムに撮った。
20世紀で一番明るかった彗星と呼ばれている。


※1997年に接近したヘール・ボップ彗星の望遠画像。まだデジタルカメラがない時代で一眼レフカメラでフィルムに撮った。
20世紀で一番明るかった彗星と呼ばれている。

ヨーロッパ大陸予選の予想

 いよいよこの11日と15日の国際マッチデーでW杯ブラジル大会への出場国が大幅決まる。ご承知のとおり日本はすでに世界最速で決定していてヨーロッパで強化試合を予定している。過去のゲームや対戦相手を見ながら大胆に予想してみよう。

グループA

 未だ決定国はなく、上位はベルギー・クロアチア・セルビア・スコットランドと続く。この内の一か国に決定。二位がプレーオフへ、特にかつての強国ベルギーが復活している。まずはベルギーの一抜けは確定だろう。問題は二位争いだ。セルビアは今回隣国クロアチアとのゲームを1分1敗で勝ち点1だけしか取れなかった。世紀の一戦といわれた9月6日のホームでクロアチアのラフプレーにも挑発されない冷静なサッカーで引き分けている。残り1試合はマケドニア戦だがまずは問題ないだろう。11日には日本代表と親善試合が組まれていてその戦い方が興味津々。

 クロアチアは後2試合残していて、ベルギーとスコットランドだ。二試合とも予断を許さない。どちらか一試合勝てば問題ないが、11日のホームザグレブのベルギー戦で負けたら、やばいことになる。大変ハードな試合となることは誰の目にも明らかだ。現在4位のスコットランドも淡々と二位狙いで必勝を期してくるだろう。最終戦はホームでクロアチアと当たる。

 11日セルビアの地で日本代表は戦う。17:30のキックオフ。セルビア代表にとっては同日の隣国クロアチア対ベルギー戦が気にかかる。

※予想 ベルギー当確、二位クロアチア・セルビア・スコットランドで微妙。

グループB

 イタリアが確定している。二位狙いはブルガリア・デンマーク・チェコに絞られた。デンマークはイタリアとマルタの二試合を残している。W杯決定したイタリアと弱者マルタではデンマークに分がある。ブルガリアはアルメニアとチェコと当たる。アルメニア戦を勝てたとしても問題は15日ホームのチェコ戦だ。引き分け狙いで勝ち点1をゲットできれば可能性は高い。かつては東欧のラテン系と言われたブルガリアも冷戦終結以降は目立った強さは見られない。チェコはマルタとブルガリア戦が残っている。いずれもアウエーの戦いで不利である。

※予想 イタリア決定済、ブルガリアとデンマークのうち運も味方したチームが二位確保か。

グループC

 まだ確定国はなく、ドイツ・スウェーデン・オーストリアと続く。ドイツは負けがなく、残りアイルランドとスウェーデン戦が残っている。ドイツは間違いないと思う。確定だろう。問題は二位狙いだがスウェーデンはホームでドイツとオーストリアと当たる。やはりW杯常連国のスウェーデンが有利だろう。オーストリアはアウエーでのスウェーデン戦が大一番になる。これに引き分け以上なら最終戦のフェロー諸島戦は問題ない。どんでん返しもありえる戦いだ。

※予想 ドイツ、スウェーデンW杯常連国の強みだろうか。

グループD

 このグループではオランダが断トツに強く、決定済だ。残り一枠をハンガリー・トルコ・ルーマニアで争っている。この三国は横一線で並んでいる。では、残り試合を考えて推測してみる。ハンガリーはオランダとアンドラ戦を残している。トルコはオランダとエストニア戦を残す。ルーマニアはエストニアとアンドラ戦を残している。こう見るとルーマニアが有利である。先日オリンピック開催を逃したトルコがW杯も逃すことになるかもしれない。トルコ国民にとっては何としてもオランダ戦をモノにしたい。最終戦のトルコ対オランダはトルコのホームだ。

※予想 オランダ決定済、二位はルーマニアか。

グループE

 このグループはまだ決定していない。難しいグループだろう。スイス・アイスランド・スロベニア・ノルウェー・アルバニアと横一線である。もともと断トツに強いチームはいない。同レベルのチームが5チームあって、最後まで団子状態である。その中でもノルウェーとアルバニアが下位にいる。

※予想 スイス、スロベニアか・・

グループF

 ロシアがトップでポルトガルが二位。少し離れてイスラエルと続く。

※予想 順当にロシアとポルトガル。

グループG

 ボスニア・ギリシャがトップで少し離れてスロバキアと続く。スロバキアは残りギリシャとラトビア戦が残っている。二試合勝っても得失点差が問題である。

※予想 スロバキアの巻き返しは大変困難な状況。ボスニア、ギリシャで決定か・・

グループH

 このグループも未だ決定していない。イングランド・ウクライナ・モンテネグロ・ポーランドと続く。どこが入っても不思議ではない。イングランドはポーランドとモンテネグロ戦を残しているが、いずれもホームである。ポーランドはかつての強いチームではないが、持ち味の粘りのゲームが出来るかどうかだ。ウクライナとイングランド戦を残し、いずれもアウエーである。ウクライナはホームのポーランドとアウエーのサンマリノ戦である。問題ない対戦だ。最後にモンテネグロはホームでサンマリノとモルトバ戦を残している。対戦相手としては一番楽なモンテネグロが有利だろう。

※予想 イングランドとモンテネグロか、またはウクライナか・・

グループI

 スペイン・フランスが突出している。問題ないグループであろう。

※予想 スペイン、フランス

 以上が私見である。特出すべきは、ベルギーの復活と旧ユーゴの分割国の台頭だと思っている。W杯の常連国にバルカン地方の国が入り、残り数か国を準常連国のチームが割り込むと言った構図であろう。何度でも言おう、注目はベルギーとバルカン諸国だ。

ヨーロッパは13枠

 53チームが13枠を争う。各組1位は自動的に選出されるが各組二位の内上位8チームでプレーオフ枠4チームを争う。合計13チームとなる。二位抜けしても勝ち点、得失点差、 総得点を積み上げて終わらなければならない。最後の二試合が非常に重要になってくる。

 二位が想定されるチームは以下のとおりだ。この中から4チームということだ。クロアチア・セルビア・スコットランド・ブルガリア・デンマーク・スウェーデン・ルーマニア・スロベニア・ポルトガル・ギリシャ・モンテネグロ・ウクライナ・フランス

 以上のようにヨーロッパ大陸予選は本選以上に強敵揃いで困難であることがわかっていただけただろう。ある意味W杯本選よりも面白い戦いが10月11日と15日に待っている。それに参加するとでも言いたげに日本代表もヨーロッパ遠征に出掛けるのである。

 どの国も彗星のように現れるスター選手を待ち望んでいる。でないと勝ち上がれない。日本代表にもスターの出現はあるだろうか、そしてそれは誰だろうか・・・。