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W杯大陸最終予選と日本代表欧州遠征試合(連載第218回)

2013年10月16日

※どこの国の白バイだろうかと神妙に画面から読み取ろうとする。「POLICE」の文字は英語だけどアメリカではなさそう。バイクも機能的で警官のスーツもスタイリッシュだ。これは英国のロンドン警視庁だ。背景の路肩においてある右わきのコーンの表札にI LOVE LONDONの文字が見えた。自分で撮った写真はほとんど覚えているが、単体の被写体の場合は忘れていることも多い。


※どこの国の白バイだろうかと神妙に画面から読み取ろうとする。「POLICE」の文字は英語だけどアメリカではなさそう。
バイクも機能的で警官のスーツもスタイリッシュだ。
これは英国のロンドン警視庁だ。背景の路肩においてある右わきのコーンの表札にI LOVE LONDONの文字が見えた。
自分で撮った写真はほとんど覚えているが、単体の被写体の場合は忘れていることも多い。

W杯ブラジル大会欧州予選最終節

 この11日と15日に大陸予選の最終節があった。これでプレーオフを除く本大会への進出国が出揃った。大逆転、大波乱があったのだろうか、今からチェックしてみたい。

 欧州は53チームが13枠を争う。各組1位は自動的に選出されるが各組二位の内上位8チームでプレーオフ枠4チームを争う。合計13チームとなる。これまでいち早くイタリアが進出を決めている。11日のゲーム後、新たにベルギーが三大会ぶり12回目の本選出場を決めた。2002年の日韓大会で日本が一次ステージで対戦した。この試合では鹿島の鈴木の活躍が目覚ましかった。その他スイスが10回目の出場を決め、きっちりとドイツも決めた。二位以内を確定したスウェーデンがプレーオフに進出した。しかし大半の確定は最終ゲームまでもつれ込んだ。

 15日のゲームでは、オランダ、ロシア、ボスニア、イングランド、スペインが一位抜けで進出を決めた。ボスニア・ヘルツェゴビナは初出場になる。前述のスウェーデンの他にプレーオフに回ったのが、クロアチア、ルーマニア、アイスランド、ポルトガル、ウクライナ、フランスとなった。この内4チームが進出で半分が脱落する。

W杯ブラジル大会北中米カリブ海・南米予選最終節

 北中米カリブ海は35チームが3.5枠を競う。3位までが自動的に選出され、4位がオセアニア1位のニュージーランドとプレーオフに回わる。これまで米国とコスタリカが決定している。最終は15日のゲームとなった。最後の一枠はホンジュラスに決定した。コスタリカに負けたメキシコは4位となってプレーオフに回った。また監督も解任された。

 南米は、開催国ブラジルを除いて4.5枠である。現在1位のアルゼンチンが決定している。この11日のゲームでコロンビアが4大会ぶり5回目の出場を果たした。15日のゲームでチリエクアドルが決定した。問題のウルグアイは隣国アルゼンチンに3-2と勝利したが得失点差で5位となりプレーオフへ回った。

日本代表の二つの遠征試合

 11日のセルビア戦は0-2で負けた。一言で言って「いつもの負けパターン」であった。身体的に上回る相手に対して半歩遅れてプレーしている。日本のスピードとパスワークが最後の決定機に生かされていない。外国の相手において半歩の遅れは致命的なことである。身体的にリーチが長く背の高い相手には、イーブンなプレーをしていては自然と半歩程度の差がでる。初めから半歩遅れているわけだ。その上プレーで半歩遅れを生じると結果的に一歩の遅れにつながる。

 合計して一歩の遅れで決定機に良いシュートが打てない、パスに届かない、相手を抜ききれない。要するに相手に対して一歩以上のスピードの差をつけることで、差し引きして半歩リードできるのである。そして優位な体制でシュートを打つ、パスを受けるわけだ。このゲームで日本代表はヨーロッパの中流程度の実力でしかないことが判明した。これではW杯ヨーロッパ予選敗退である。

 15日のベラルーシ戦でも同様の弱点をさらけ出して0-1で敗戦した。スタメンは前試合と同様の選手だった。ヨーロッパ最終予選最下位のベラルーシだったが、日本代表の方が格下だった。彼らの方がボールキープの技術、守備力、シュート力で勝っていた。日本は前線の選手と後方の選手との連携がアンバランスで受け手と出し手との意思疎通が形成されていなかった。もっと落ち着いてプレーしたらどうだろうかと思う。

 スピードを重視するあまりパスの供給者と受け手が合致していなかった。要するにペナルティエリアの前方でボールを持たされているが中には入れない壁があった。ザック監督は後半途中でスリーバックに修正しているが、このゲームでも機能したとは言えなかった。そして、終盤長友の負傷で再度4バックに戻している。監督がこれほどこだわるスリーバックであるならゲームの最初からトライすべきだろう。

 わずかな時間でフォーメーションの変更は対応できない。特に日本人は途中でシステムを変える対応能力は低い。慣れ親しんだシステムで最後まで戦うべきだ。二試合を通して反省点は多い。個々の能力の向上は言うまでもないが、チームとして何が出来るのか探らなければならない。W杯に間に合わない。このままでは一次リーグで敗退するだろう。

 私は、新しい選手の起用、両サイドバックの中央への攻撃参加、ミドルシュートの多用、ツートップのチャレンジなどを挙げてみたい。しかし、これらは効果が期待できると確固たる自信はない。

 選手で言えば、長年大黒柱であった遠藤、長谷部、今野の限界を感じている。最近点の取れない香川、岡崎にも壁が差し迫っている。彼らを使い続けるザック監督の限界を見えてきた。監督解任を問う解説者も現れた。このままではドイツ大会のジーコ監督の時に似ている。あの大会では惨敗だった。

 さぁ問題山積みの欧州遠征だった。監督以下首脳陣は何を考えながら帰国の途につくのだろうか・・・。(選手は敬称略で記載しています)