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J2プレーオフ第一戦(連載第226回)

2013年12月2日

これは先日太陽に近づいて消滅したかの様なアイソン彗星ではなく、1997年に接近したヘール・ボップ彗星の姿だ。本来ならば夜明けの空にこのような勇姿を見ることができたのだろうか。


※これは先日太陽に近づいて消滅したかの様なアイソン彗星ではなく、1997年に接近したヘール・ボップ彗星の姿だ。本来ならば夜明けの空にこのような勇姿を見ることができたのだろうか。 

J1マリノスの敗戦

 先日横浜対新潟のゲームを見た。ホーム横浜は6万の大観衆の中で勝って今季の優勝が決まる大一番だった。結果は完敗の0-2だった。序盤から横浜の攻撃は良かった。中盤の中村からのロングパスは効果があったし、優勝を目指すチームの勢いがあった。しかし、新潟の守備はそれ以上に良かった。しっかりとした間合い、ズレない守備陣形、そして、最後のシュートを身を挺して死守した。

 新潟の攻撃は典型的な逆襲アタックだ。そして絵に描いたように得点をした。サッカーは不思議なゲームだ。戦力的に勝るチームを0-2で打ち負かすことができるからだ。優勝は例年どおり最終戦までもつれ込む。横浜は勝つことが自力優勝の条件だ。今節勝利して二位に上がってきた広島の存在が不気味だ。最終節で横浜が引き分け以下で広島が勝利したら、広島の逆転二連覇となってしまう。リーグ戦の一番面白い展開となってきた。ひょっとしたら広島かも・・・。

J2プレーオフ京都対長崎

 その前に・・欧州地区プレーオフの第二戦、フランス対ウクライナ戦をBSで観戦した。
フランスのものすごい気迫をテレビ画面を通して感じた。クローズアップされるフランスのリベリ選手の顔がひきつっている。攻守の局面や球際ではサッカープレーをしているのではない。むしろ格闘技だ。前半で二点をとって二試合合計2-2のイーブンにしたフランス。そして、後半三点目を取って奇跡の大逆転。この試合3-0で勝ってワールドカップ出場権を手中にした。ウクライナは圧倒されてアウエーの恐ろしさを知ることとなる。

 問題もあった。また誤審騒動だ。フランスのベンゼマの二点目がオフサイドではないかということだ。確かにベンゼマの位置はオフサイドだった。ボールはウクライナゴール前でピンポン玉のように弾んでいた。最後に触れたのがウクライナの選手であればベンゼマはオフサイドではなくなる。以前ならばボールが出た瞬間にオフサイドの反則だったが新ルールでは敵側に触れたボールはオフサイドにならない。それを適用したのか、一瞬のことでビデオの角度ではスローにしても判定できない。最後は主審の判断だ。そのためにジャッジする。そして、今回はゴールインと判定された。

 万一オフサイドであってもフランスは延長でゴールを奪う迫力があった。最後は、気持ちの持ち方の差と言えよう。

 この気持ちの持ち方が京都は違う。プレーオフ第一戦(準決勝)は京都0-0長崎、徳島1-1千葉で二試合ともドローだった。今年の規約では、延長及びPK戦はなく年間上位チームが勝ち進む。なんと気の抜けたサイダーのようなプレーオフだ。しかも、テレビ放映はない。深夜のスポーツニュースに頼ざる得ない。この点がサッカー文化の貧弱さを露呈している。

 フランス対ウクライナのプレーオフを見た直後だけにその貧弱さがしみじみと感じてしまった。プレーオフ決勝は来週国立で京都対徳島で争う。四国初のJ1チームが生まれるかが焦点だろう。独り言がつぶやきでなくて愚痴になってしまうゲームだった。