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J1優勝・J2プレーオフの決着(連載第228回)

2013年12月10日

エジプトのギザのピラミッド、大空間への入口。ピラミッドの中への唯一の出入り口。

※エジプトのギザのピラミッド、大空間への入口。ピラミッドの中への唯一の出入り口。

ピラミッド内部の大通廊を一気に登る

※ピラミッド内部の大通廊を一気に登る

J1優勝チームは逆転二連覇の広島

 最終戦横浜対川崎のゲームで横浜は0-1と負けてしまった。終始川崎が激しいプレーでセカンドボールを拾い続けた。二人の中村の対決でもあった。川崎の中村、堅剛の方が運動力が豊富だった。そしてキレのある鋭いパスが随所に見られた。横浜の中村、俊輔は孤立する場面も多くラストパスが出せない。大きく展開するサイドチェンジも川崎に読まれている。明らかに川崎がリードしたゲームだった。FWも落ち着いてボールをキープしていた。大久保やレナトの動きが良い。横浜は後追いのようだった。

 サッカーは不思議なスポーツだ。首位をキープしていたチームが勝ちきれないでいた。前節から問題だった。横浜の優勝は露と消えた。

 別会場のゲームで広島は鹿島と対戦した。そして、2-0で勝ちきった。広島の選手が共有している広島のサッカーを貫いた。試合後のセレモニーでは、鹿島会場に優勝トロフィーはなく、写真の入ったボードを掲示していた。たぶん川崎等々力会場に実物は手配されていたのだろう。それほど逆転優勝の確立は低かったのだろうか・・前回のコラムで広島ありと謳ったのだが・・・。横浜の中村はピッチで泣いていた。はかない幕切れだった。

J2プレーオフ優勝チーム

 4シーズンぶりのJ1か、四国初のJ1かで始まったプレーオフ決勝であったが、あっさり徳島が2-0で勝って四国初のJ1チームを誕生させた。京都の敗因は、勝ちたい気持ちの差、勢いの違いと言ってしまえばそれまでだ。立ち上がりから京都の攻撃は効いていた。ゴール前まで再三攻め込む。しかし、徳島はじっとがまんの時間を耐え忍ぶとコーナーキックからの得点と逆襲からの得点であっさり2点を連取した。

 京都のDFのマークが甘かったことは事実だ。しかし、京都のサッカーには何かが不足していた。まるで前日の横浜マリノスのゲームのようだった。確かに前半の二点は大きかった。前半早い段階でコーナーキックからの失点を食った時点では、一点取り返せば昇格だと甘い考えがよぎったことだろう。同点での引き分けは京都の昇格が決まっている。

 徳島は勝たなければならなかった。その上、京都の攻撃に耐える時間帯が続いていた。京都は時々偏ったサイドで小さなパスを交換しすぎた。もっと単純にパスを出す場面を増やすべきだった。もっと単純なサッカーをすべきだった。サイドでワンツーパスをして中央へ展開し反対のサイドから仕掛ける。そのうち中央が開いて来て中央突破をすればシュートチャンスは断然高くなる。

 京都は少し甘く、徳島は少し辛かった。その差が昇格と言うご褒美だった。京都は再びJ2に戻っていく。J2シーズン5年目に入る。今言えることは、来年こそはJ1に復帰することを願って止まない。しかし、大木監督は退任を決意したらしい。また一から出直しだ。