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W杯ベスト8への道 〈後篇2〉(連載第239回)

2014年2月17日

アメリカパサデイナのローズボールスタジアム

※アメリカパサデイナのローズボールスタジアム

スタジアムの原型と言えるイタリア・ベローナの古代円形競技場

※スタジアムの原型と言えるイタリア・ベローナの古代円形競技場

二次ラウンドへ向けての休養

 予定通り一次リーグを二位通過したとして、後の戦い方を予想してみた。ここで勝利すればベスト8である。初めての領域だ。しかし前回は惜しいところまで来ているが今回はクリアできるだろうか。前回はパラグアイ、日韓大会の時はトルコが相手だった。何としてでもベスト8を勝ち取るために必要なことはなんだろうか。

 一次リーグの後、二次ラウンドまでは少し時間がとられる。この時点で日本を出発して米国経由でブラジル国内のベースキャンプ地移動している距離と各試合地・ベースキャンプ地との三往復している距離は計り知れない。言いたいことは、すでに長い旅をしている旅人である。家族や恋人と別れて久しい。一ケ月以上団体旅行している。私の経験から団体旅行は一週間がピークである。ピークを過ぎると不平不満が噴出してくる。体調の悪くなる人も出て来る。すでに一か月も団体行動していて疲れもピークに来ている。

 この時期に欧米のチームの中には家族を呼び寄せる。日韓大会の時のイングランドなどがある。精神的に一番リラックスできるのは、家族と接することである。一旦サッカーと離れて妻や子供たちと再会するのである。家族を大切にする欧米人ならではだ。彼らには家族とのスキンシップは欠かせない。当たり前のことなのである。

 しかし、日本人は職場や仕事中に家族と接することを自ら嫌う。スキンシップなどは論外だ。スポーツ選手が試合地で妻と抱き合う光景は見たためしはない。では、どうすれば良いか。私ならピクニックを企画する。しかし場所が問題だ。キャンプ地は南部に位置して気候的にビーチでは無理である。もっと北部の海岸線にあるリゾート地でキャンプすれば、ビーチでのピクニックと海水浴は最適だった。

 現状では温水プールも期待できない。近くに温泉地はないだろうか、日本人が一番リラックスできるのが温泉である。温泉がなければ、温泉浴ができる演出ができないだろうか・・・。日本には数多くの温泉浴のメーカーがあるではないか。

 そして、バーベキューパーティーも効果的だ。地元のサンバチームも招待して楽しく休養したい。心身とも休養が大切だろう。散髪や髭剃りの出前もありがたい。さっぱりした気分の演出に心掛けたい。

二次ラウンド初戦は

 もちろん休養だけでなく次のゲームの対策も練られるし、ケガ人の治療や戦力の立て直しなどが行われる。セットプレーの確認、マークする相手の確認、センタリングのタイミングなど修正点も多い。疲労のたまった体をほぐすマッサージも重点に実施されるだろう。
W杯では多くのチームがマッサージ師を同行させ、マッサージ台を持参する。
選手のメンテに必要な器具や薬品を持参する。携行荷物は何百個となるチームもある。

 ベスト16の組み合わせを予想してみたい。日本のいるグループCの対戦相手はグループDである。グループDは、ウルグアイ、イングランド、コスタリカ、イタリアの4チームで構成される。6月28日のリオのゲームは、C組1位対D組2位で29日のゲームはレシフェでC組2位対D組1位である。

 グループDは地元ウルグアイ(前回4位)とイタリアが抜けてくると予想する。もちろんイングランドがイタリアに代わって抜け出す可能性も高い。一応仮に予想する。日本はこの2チームと昨年対戦していて負けてはいるが弱点も判明していることだろう。

 ウルグアイのエースでもあるファルランはC大阪入りしているし、イタリアのエースであるバロテッリは本田のいるACミランでともにプレーしている。ファルランと柿谷はコンビだし、同様にバロテッリと本田もコンビを組む。お互いの長所、弱点は肌に感じている。

 日本にとっては、やり易いチームだろう。しかし、いずれのチームも試合巧者である。 トーナメントで勝つためには、日本のすべてのストロングポイントを出す必要がある。防御一辺倒の無様な戦いは出来ない。早いパスワークで先取点がほしいところだ。

 次回コラム後編3では、すべてを出し切る日本サッカーを考えてみたい。