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キプロス戦は仮想ギリシャになったのか (連載第255回)

2014年5月28日

ギリシャの古代神殿跡 キプロスはギリシャ語、国旗も同じらしい。
※ギリシャの古代神殿跡 キプロスはギリシャ語、国旗も同じらしい。

キプロス戦の成果

 食べても食べても満腹感を感じない。少しすると胃の下部が重いと感じる。これはまさに消化不良である。この状態は昨晩の壮行試合キプロス戦で感じたことだ。

 ではいつものように3つの視点で確認してみよう。まず第一にスタジアムはどうか、芝は全面良好で乾燥していてピッチ状態はすばらしい。観衆は満員御礼の58564人でその期待度は高い。埼玉スタジアムは2002年W杯の準決勝以来数回観戦しているが、地下鉄の最終駅で私は不便を感じた。しかし、首都圏ではこの程度の距離は当たり前だ。関西圏とは人も建物もスケールが違う。

 第二に、チームの状態はどうだろうか、キプロスはギリシャに良く似た守備から攻撃が早く体格からして良く似たチームとの前評判だった。もちろんW杯には出場しない。次回のユーロを目指して若手中心に組んできている。逆に日本代表は久々の国際試合であるし、従来の固定的なメンバーに故障明けの選手が多く、その復帰戦の意味合いもあった。スタメンは柿谷のワントップでDFの吉田、ボランチの長谷部は外れた。

 第三に、レフリーについてだ。レフリーはポーランド人で構成されていた。このレフリーのジャッジに少なからず驚いた。まさにW杯仕様のジャッジだった。その意味からこのゲームは強化試合になったかもしれない。

 ポーランド人の主審は全般にヨーロッパ的な強い当たりを前提にしたジャッジで簡単に笛を吹くことはしなかった。少々当たり負けでよろけたりしてもファールは取ってくれない。その反面、スパイクの裏を見せて突っ込んで行くと厳しく笛を吹いた。ジャッジは公正でゲームの流れを止めることは少なかった。

 後は3-0程度で勝てば問題ない強化試合だった。

キプロス戦の反省点

 しかし結果は故障明けの内田の久々のゴールで辛うじて1-0で勝った。前述の消化不良と言った所以だ。立ち上がりはボールが中盤で収まらず、片方のサイド(長友サイド) で行き来している。日本代表は、いつものように引かれて守備を取るチームに対して攻めあぐむ傾向がある。今回もまさにそのように始まった。

 私のツイッターからその時間帯を再現してみた。
〈twitter〉引かれた相手に弱い代表。永遠のテーマ。バイタルエリアからシュートをすべきだ。本田、柿谷、香川に期待がかかる。彼らは答えてくれるだろうか、長友のように!!
〈twitter〉前半は迫力不足を感じた。内田のゴールは久しぶりだ。キプロスの方が良い強化試合になっているのでは、後半は長い走りが必要だろう。長谷部、大久保が見たい。
〈twitter〉今日のゲームで一番見応えがあるのはレフリーだ。
〈twitter〉柿谷らしさがやっと見えた。
〈twitter〉長谷部が入って変化がつく、大久保も入るらしい。
〈twitter〉さすが大久保ナイスシュート。
〈twitter〉一点だけでは消化不良です。
〈twitter〉簡単に言うけどシュートを撃つことは大変なのか。
〈twitter〉消化不良。現状のコンディションでは仕方ないかな! 取れる時に取らないとツケが溜まる。1点がFWが取ってないことが心配の種。
〈twitter〉内田のインタビュー、狙っていたらしい。大久保のインタビュー、楽しくやれたらしい。常にゴールは狙っている。これで柿谷、大迫に刺激になる。
〈twitter〉ケガ組の復帰が一番の収穫だ。

 以上が試合中のツィートですが、このゲームの成果と反省がご理解できただろうか。明日日本代表は渡米につくが、長丁場の旅を気を楽にして出発してほしい。次は2日のコスタリカ戦。W杯と同時間帯にゲームが行われる。