京都新聞社TOP

日本代表の戦い方はどうなるのだろうか (連載第267回)

2014年7月3日

誰もいないタラップを間近に見ることはめったにない。現在はセキュリティーと時間短縮の観点からサテライトからアプローチして搭乗する。W杯の時は国賓並みの特別動線で選手、監督一行は空港外から直接バスでシップサイドに到着し搭乗する。これによって移動時の無駄な時間を省きスムーズな搭乗が出来てストレスのない長距離移動が可能となった。日本国内主要空港すべてで対応できた。

※誰もいないタラップを間近に見ることはめったにない。現在はセキュリティーと時間短縮の観点からサテライトからアプローチして搭乗する。W杯の時は国賓並みの特別動線で選手、監督一行は空港外から直接バスでシップサイドに到着し搭乗する。これによって移動時の無駄な時間を省きスムーズな搭乗が出来てストレスのない長距離移動が可能となった。日本国内主要空港すべてで対応できた。

早々と新監督人事が先行している

 少し気が早いかもしれないが、W杯ロシア大会へスタートを切った。新監督にメキシコ人のアギーレ氏が内定したと伝えられている。今大会のチリ、メキシコ、コスタリカのサッカーを見ていると身体的に欧州人から劣る彼らの戦い方や新しいシステムの採用などがとても新鮮で日本が学ぶべき点が多いと考えられる。そうなれば今までにトライしていないサッカーの可能性を考えるとメキシコ式サッカーは魅力的である。

 まだ決勝トーナメントが終わっていない時点にこんなことを論ずる方がナンセンスと思われるかもしれないが・・・。日本代表の総括、いわゆるザック体制の反省や今後の展望も聞かれていないうちに新監督人事ばかりが先行する。何か責任逃れの一旦かもしれない。しかし、9月に予定されている親善試合を再スタートと考えれば、新監督の選考は急ぐ必要がある。また来年にはアジアカップも控えている。アギーレ新監督誕生を急ぐ所以であろう。

日本代表の戦い方はどっちを取るの? 今後四年間の道は・・

 ブラジル大会ベスト8が決まった。決勝トーナメントに入ってからのサッカーのレベルは日本が戦っていたグループリーグと大きく様変わりしている。誰もが気付いたと思うが日本戦と違ってスピード、決定力、守備力どれをとってもそのレベルの高さに驚かされる。今更に日本のベスト8入りを信じていた自分が恥ずかしい。

 今大会で顕著に表れていることがいくつかある。その第一に3バックである。日本が再三試してみたが一度も実らなかった3バック体制である。3バックというが実は5バックと言った方が当たっているかもしれない。それも5バックのラインディフェンスである。これで両サイドを含めてしっかりと守り、ボールを奪ったら速攻で得点するシーンを増えている。

 守備に関して言えば、高い位置からプレスをかける。強いチームには一旦引いて守備陣営を固めるのでなく、高い位置からもボールを取りに行き、攻め立てる積極的守備である。それにGKが良い。メキシコ、チリ、コスタリカ、アメリカ、スイスなどGKのレベルが高い。

 攻撃は早いロングの縦パスが目立っている。また、そのパスにFWは反応してシュートまで持ち込む実力がある。まあ、一言で言うとパスサッカーで重要な中盤ではなく、中盤を飛ばしたようなロングパスと個の力で得点することである。

 それでは今までの日本のサッカーはどうなるのであろうか。細かいパスで繋いで中盤の底から組み立てて行く日本のパスサッカーは否定されているのだろうか。早々と姿を消したスペインやイタリアのようなパスサッカーでは通用しないのだろうか。残念ながら今現在は、否定的なチームが勝ち残った。個の力も重要でスピードあるFW、そしてドリブル突破できるFWが重宝されている。

 まとめてみると、守備は5バックに近い人数掛けて厚く守り、ボールを奪取した時点でサイドバックがウィングまで上げる3バックに変化する。攻撃は早く、FWの卓越した技術で早い縦パスからシュートまで持って行く。そんな連動したタフなサッカーの繰り返しだ。今までの日本のサッカーと180度違うのである。世界から体力やスピードで劣る日本は、チームで生きる道としてパスサッカーを選んだ。しかし、世界は甘くなかった。この四年でパスサッカーの弱点を見つけ出し、個の力もまた進化していった。取り残された日本はいったいどっちの戦術をとるのか・・・・。次の監督に託されるのである。

 そう考えると一国の代表監督の重みは大変なものだと気づく。アギーレ監督が決まった時には、攻撃サッカーの継続と言うだけでなく、もっと踏み込んだ説明がほしいところだ。