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観客動員数 (連載第274回)

平成26年8月29日

アギーレ監督の母国メキシコはお祭り好き、そして必ずパレードがついている。

※アギーレ監督の母国メキシコはお祭り好き、そして必ずパレードがついている。

観客動員数

 世界のトップリーグの中でもイングランドのプレミアリーグは全てにおいてナンバーワンだ。選手の移籍金は数百億円、全世界のテレビ放映権料は数千億円と言われている。もちろん1シーズンだ。そのうえ地域に根付くホームタウン化は完全に定着している。国の代表よりも地元のチームを応援する郷土愛が素晴らしい。

 しかしながら、金額はさておき観客動員で優れているのはドイツのブンデスリーガである。全シーズンの観客動員数は平均45,000人でプレミアリーグを1万人引き離している。中でも香川の所属していたドルトムントは1試合平均8万人を超えている。10万人収容可能なスタジアムが毎回満席近くになる。世界一のホームタウンである。

 日本では浦和レッズが1試合平均3万7千人と健闘している。(埼玉スタジアム6万3千人収容)  なんとドルトムントはその倍以上を集客している。日本のJリーグ関係者は今すぐドルトムントに飛んでその理由を調査する必要があるだろう。私に余裕があれば真意を確かめたい所存だ。毎試合Wカップ決勝戦並の集客が行われているこのチームの秘密を知ることだろう。

 下記の表を見るとホームスタジアムの収容人員によって収容率は単純に比較にならないが、ホームで73.4%を誇る川崎フロンターレの選手にとって大変な励みになるだろう。ちなみに等々力競技場は2万5千人収容可能だ。参考までにベストテン以下で京都サンガの1試合平均7,891人、収容率38.2%である。西京極の収容人数は2万人に対して少ないと嘆く。最下位の北九州が1試合平均3,175人、収容率31.1%である。スタジアムは北九州市立本城陸上競技場で1万人である。

Jリーグの観客動員数2013年度通算 ( J1J2 )

 全体に日本のJリーグが欧州に追いついていないことは確かなようだ。理想と現実には大変な差があるとわかる。

 前回のコラムでサッカー人口について述べた。サッカーの比率の低さは少子高齢化に原因があるかのように述べたが、この観客数を知ると高齢者がスタジアムへ足を運ぶ工夫や仕掛け、スタジアムの立地などを考慮する必要があることが分かる。サッカーはもっと身近なスポーツでなければならない。そして、高齢者の健康を促すスポーツのひとつにならないといけない。

 Jチームにはユース世代のアカデミー組織の所属が義務付けられている。ただしシニアチームのアカデミーは聞いたことがない。シニア層に食い込むためのシニアスクールやシニアリーグを組織して底辺を広げるホームタウン化が急がれる。

アギーレ監督の代表招集

 やっと新監督としての初仕事が終わった。代表には新人5名を含んだ選手たちが召集された。

DF 水本、長友、森重、吉田、ダブル酒井に鳥栖の坂井、新潟の松原
MF 長谷部、細貝、田中順也、神戸の森岡、鹿島の柴崎、扇原、
FW 岡崎、本田、柿谷、大迫、広島の皆川、東京の武藤
数名の欧州勢と遠藤、今野の名前はない。4年後を見据えた若手の選出が見られる。来月初旬の初陣が楽しみだ。